2009年12月27日日曜日

ベントレー・ターボR タイアのローテーション 


いつからかは正確に覚えていないが、このベントレーターボR、静止状態からアクセルを踏み込むと後輪のタイアからスキール音が発生するようになった。うるさいし、下品だし、周囲に威嚇的でもあるので非常に困っていた。

スキール音が発生するということは、要はタイアのグリップが不足して路面とスリップしているからなのだが、この車の過剰ともいえるトルク(80KG)は、生産車の中でも別格であり、2.5tにものぼる車重と相まって、とりわけ後輪タイアへの負担は計り知れないのである。
そこで思いついたのが、タイアのローテーションである。いつもお世話になっている、トヨタネッツ逗子へ持ち込んだところ、快く引き受けていただいたが、あいにく自動車用のエレベータに乗らず、断念となった。

仕方がないので、自宅から一番近い、横浜横須賀道路の港南台ICからほど近いオートバックスに持ち込んで、お願いしたところOKとのこと。あっというまに作業が完了し、「これで大丈夫だろう」と勢い込んで乗り込み、発進したところ「キュルキュル~」というあの音が夜のピットにこだまし、ガッカリ。。。

なんせ、原因がはっきりわからないが、タイアはまだ八部山にもかかわらず、すでに交換してから4年の歳月が流れており、経年劣化でグリップ性能が低下してしまったのであろうか??


これは、長期課題として、解決していきたいと思っております。

2009年12月21日月曜日

やっぱり大事な空気圧

12/13(日)、恒例のデビル学園のオフ会が、立川の某所にて開催されました。
今回は、初対面の方々ともお会いできて、有意義な会合でした。

はじめてのW220 S600Lの試乗は、前代のW140を二台所有する私にとっては非常に興味深いものでした。コストダウンの弊害ばかりが指摘されるW220ですが、足回りや運動性能においては、確実に新世代のベンツのものであり、これには素直に脱帽しました。





ただ、内装の安っぽさだけは、先代のW140,W126と比較すると、がっかりしてしまうのは事実。素性がいいだけに惜しい。。

往復で150kmの道程でしたが、行きの途中に立ち寄った第三京浜の玉川インター近くの環8沿いの巨大なJOMO 野毛ステーションは驚きでした。まず、ガソリン価格がレギュラーで117円とかなり安く、会員カードを使えばもっと安くなります。

今なら、手洗い洗車に水垢取りのサービスが3000円です。素人洗車では落ちない汚れをクリーナーと研磨機で落としてくれるようです。

このGSは、洗車が丁寧で、一番安い機械洗車でも室内清掃、エアガンによる水気切り、そして丁寧な拭き取りで、ゆうに40分は作業していただきました。若い女性の丁寧な接客と、豊富な洗車メニューで、すっかりファンになりました。
ここで、空気圧をロールスロイスと同じ「1.7」に落としたら、格段に乗り心地が向上しました。

購入してからすでに6年目になりますが、ようやく納得できる乗り心地に到達できたと思います。

しかし、西東京から鎌倉は遠いね(涙)

私が一番好きな店  鎌倉 OSHINO



鎌倉は都内に負けないくらいの素敵なレストランがある。いわゆる高級店ではないが、普段使いの出来るビストロの中でも立地や価格、そして何よりも味やワインのチョイスを含めて、個人的なNO1はOshinoである。

地元の鎌倉野菜を使った前菜。
チーズもこんなに出てきます。
デザートもおいしいです。

店名OSHINO (オシノ)
ジャンル
フレンチ
TEL
0467-55-5327
住所
神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-8-6 小黒ビルB1
交通手段
JR横須賀線「鎌倉」駅西口より徒歩2分
営業時間
11:30~14:00
18:00~22:00
日曜営業
定休日
火曜日
個室
禁煙・喫煙
完全禁煙
ドリンク
ワインあり
ホームページ





2009年12月8日火曜日

極上レベル シリーズⅢ ダブルシックスを体験する

11月の中旬の平日の夜、千代田区の某所にて、シリーズⅢダイムラーダブルシックスの極乗車を体験することができた。
この車は所謂ヤフオク物件であるが、いわゆる業者出品ではなく、正真正銘の個人出品である。

このDD6のオーナーである会社経営者Y氏は、レンジローバーを購入したディーラーで、下取りに入ったこのDD6に一目惚れし購入を決意。機関のリフレッシュや内外装の修繕などで、150万相当のメンテナンスを施し、以降はほぼ完調との事。

外装色は珍しい「オイスター」というゴールドがかったシルバー。ちょうど、牡蠣の殻の内側の色を言えば分かりやすいかもしれない。


オーナーY氏のご厚意に甘えて、試乗をさせていただく。流石に150万円の整備は伊達ではない。V12エンジンのバンクの同調は全く文句なし。足回りは5万kmという走行距離を考えれば、各部のリペアが必要かと考えられるが、平滑な路面では文句はないレベルであった。保管状況が良かったのか、夜という状況を考えても、年代を感じさせない外観であった。内装もこの年式や距離にしては、相当にきれいな部類に入る。



思えば、私はシリーズⅢを過去2回、X300を過去1回購入している。そのいずれも短い期間で売却してしまった。その理由は、まず何よりも、購入した個体の程度が中の下レベルであったからだ。走行距離こそ、実走行で三万km台というまずますの車でも、ことジャガー、とりわけ12気筒モデルについては、専門家による整備および各部の調整を必要とし、この有無がフィーリングに多大な影響を与える。今回の試乗は、本調子のDD6はかくも素晴らしいものであることを改めて認識する良い機会となった。





残念ながら、今回は購入には至らなかったが、五十万円程度で、あれだけ手の入ったDD6が入手出来るのであれば、昨今の不景気も悪い事ばかりではないということかもしれない。

減税や補助金に後押しされた「エコカー・ブーム」であるが、一台の車を何十年も乗り続けることも一つのエコである。行政の補助や税制の優遇はないが、日本におけるネオクラシックカーの相場は世界的にも割安であるし、個人売買で良好な個体を運よく入手出来るのであれば、逃す手はないとさえ思う。

2009年12月7日月曜日

さようなら、ロールスロイス・シルバースパーⅡ





この秋くらいから、公私ともに忙しくなって、すっかり車に乗る機会も減ってしまった。
また、600SELのオートマチック・トランスミッションやロールスロイスのエアコンなどの大物整備で、かなり整備コストもかさんでしまい、やはり大排気量の高級車を五台も維持するのは、並大抵ではないとう当たり前すぎる現実に直面し、やや冷静になったというのが正直なところであろうか?

そこで、このブログに最も出場回数の多いロールスロイス・シルバースパーを売却することを決意した。

同じ英国車でも、ダイムラーダブルシックスなどと比較しても、ロールスロイスという車は、次元が違うというか、すべてにおいて規格外であり、とても常人が乗るような車ではない。

ヤフーオークションでも、3000人のウォッチリストへの登録があったが、結局落札されるまでに三カ月近い月日を要した。程度の良いロールスがこの値段で買える、、、という車好きの野次馬にはもってこいの話であるが、実際に買うとなると話は別。

何人もの方から、見学や試乗の問い合わせがあったが、結局は冷やかしなのか、最後にはドタキャンする方がほとんどであった。また、実際に購入の意思を示され、引き渡しを終えたあとから、ノークレームノーリターンと誓約書まで書いているにもかかわらず、整備代を要求してこられるような非常識な人物もいた。趣味の世界でこういう非常識な人物と遭遇することほど、不愉快なことはない。こういう人物は、旧い外車に乗る資格はないと思う。


しかし、西日本のとある篤志家の方よりこちらの希望価格でご入札頂くことが出来た。

このH氏は、スーパーカーをはじめ、古今の名車を何台も保有するカーマニア。自宅のガレージには置けないので、倉庫を借りて保管されているような。。

私の写真と文章だけで、現物を確認もせず、翌日銀行に振り込みをされてるような豪気なナイスガイでした。

このシルバースパーとは短い付き合いであったが、それなりに手を加えた思い入れのある車なので、本当にいいオーナーに引き継げたと思う。






再生バッテリーはおススメ(笑)


この数ヶ月間の近況報告をひとつ。。

W140 普段あんまり乗らなくて、後ろ席のバニティミラーの蓋の爪が甘く開っきぱなしになって室内灯りが点灯し、バッテリーが上がってしまった。そこで、W140のバッテリーを、AMG S600Lのバッテリーから移動したので、AMG用にバッテリーを買うことになった。W140用となると、BOCSHの安いタイプでも1.6万位するし、韓国製はどうも信頼性に疑問符が残る。。

そこで、メルセデス純正バッテリーを再生させた、リビルドバッテリーを購入してみた。なんと価格は送料込みで5000円以下。しかも一年保証つきなので安心である。

さっそく積み替えたところ、懸念であったいくつかの箇所が勝手に治った。

①SRS点灯
②キャタライザーの点灯
③エアコンのスイッチの接触が改善
④オートクロージャーが復活
⑤始動性の改善


中古車の問題点の大部分は所謂「電装系」だと言われますが、このようにバッテリーの交換だけで治るケースもあるのだなあと、得した気分です。。

久しぶりに、AMGに乗ってみました。。

最近は、ベントレーばかり乗っていたので、乗り心地に関する基準が甘々になっており、18インチのAMGでも非常に乗り心地よく感じます。

この車の美点のひとつに、高速での足回りのよさがありますが、60~80kmでの良路での乗り心地は中々のものです。W140をスポーツさせる為の、一つの妥協点ではないかと思います。さらに、ノーマルと比較して、明らかに剛性が高く感じるような気がする(笑)、、、

確かに、AMGの荒っぽいチューニングの結果、アクセル・フィーリングは不自然ですが、世田谷のデルオートにてセッティングを追い込めば、少しは改善するかもしれない。。(期待)

後は、トランクフードを交換すれば、完璧ではないか!!

W140  600SEL  AT完治す??? Part2

12/5(土)の午前に、再発したATの以上の根治しようと、またもや世田谷のデルオートに入庫させました。
そこで工場の方に症状を話し、一度乗ってもらうことにしました。

多摩川沿いを走りながら、アクセルの開度と速度を見ながら、シフトアップのポイントをチェックしながら、シフトレバーをDから3に入れたり、Lから左側にあるBモードにも(1速)数回シフトを行っているうちに、「今四速入りましたね」とポツリ。。

助手席に座っていると分かりにくいのですが、回転計の動きを見ていると、間違いなく四速にシフトアップしています。
そんなこんなで、工場に到着。

メカニック氏曰く、、、「まあ、原因はまだ分かりませんが、①ポジションスイッチ②ニュートラルスイッチ③キックダウンスイッチなどの損耗から来る異常、もしくはバルブボディの目詰まりか、内部のコイルなどの損耗、ガバナーの異常などが考えられる。この車は、走行距離は少ないが、経年劣化が原因で起こるトラブルでもあるので、異常をすべてチェックした方が良いのでは、、、」

とのアドバイスをいただきましたが、すっかり調子が戻った嬉しさから、「また再発したら、そのときには今度こそよろしくお願いします」と、言い置き、その場を立ち去り、汐留方面に向かったのでした。。。

本日、帰りの車中で、V12の圧倒的なパワーを味わいながら、ガラ空きの海岸通りで、アクセルを踏み込んだら、「フワーン」とエンジン回転計が上がるわりには、前には進まない例の症状が再発し心から落胆しました。。「やっぱり直っていなかったのね。。」

しかし、走行中にシフトレバーを数回作動させ、アクセルの開度を調整しているうちに、また四速にシフトアップするようになりました。。ラッキー!!!

しかし、こういう車でこんな事を心配しながら乗るのは、精神衛生上もあまり良くないね。。。




W140 600SEL  AT完治す?????

この前の、W140のオートマチック・トランスミッションの不具合の件ですが、、、

機械式オートマチックの場合、トラブルの原因は電気的なものはほとんど無いとのことですが、入庫の際にオートマのオイルパンを開けてみて、あまりにもATFが綺麗だったので、工場の方はおかしいなと言っておられました。。

11月の上旬、デルオートから電話があり、試走行した結果、特に異常が出ていないとのこと。冷間時には、ややシフトアップのタイミングが遅れるが、暖まってくると何の異常も出ていないようです。

原因は、バルブボディの損耗も考えられるが、ATのキックダウン・スイッチ、ポジション・スイッチ、ニュートラル・スイッチの損耗の可能性が高いとの診断でした。。作業時に配線も外したり繋いだりしたので、治ったのではないか???との事。

当然、また再発する可能性がありますから断定は禁物ですが、もし物理的な損傷が内部にあれば、一時的にせよ治ることは無いと思われますので、やはり電気的な問題だったのではないかと思います。

1月の中旬の平日の夜に、二子玉川のデルオートまで引き取りに行って、帰りの第三京浜を100~140㎞くらいで流していると、しみじみこの車の出来の良さに感涙しておりました。。購入してから、もう六年になりますが、やはり600SELの魅力は捨てがたい。

湧き出るトルクというのはこの事を云うのでしょうか?アクセルペダルの足の親指に少し力を入れるだけで、巨きなボディが音もなくぐんぐんと加速していく。さらに、ブレーキのタッチも秀逸です。

しかし、世の中はそんなに甘くはありません。昨日、久々に長距離ドライブに連れ出そうと迷うこともなく600SELを選びましたが、走行後20分くらいで、やはり異常が発生。

エンジンの空吹けと、四速へのシフトアップがしなくなる、入庫前と同じ症状が発生しました。やはり、オイルパンの脱着と配線関係のチェックだけでは治っていなかったのです。

再入庫しないといけませんが、こういうのって元気なくなりますよね。。

2009年12月6日日曜日

W140 600SEL オートマチック不調

今年の7月20日ごろ、今まで電装系や些細なトラブルは少々あったが、巷間噂されるような重大なトラブルとは無縁の優等生であった我が600SElにもとうとう基幹部分にトラブルが発生した。オートマチックトランスミッションの異常である。三速から四速にシフトアップしないのである。。

W140の600SElは、有り余るトルクを味わいながら、町中から高速まで自由自在な移動が出来ることが最大の長所であろう。アクセルにのせた右足の親指に力を入れるだけで、あっという間に周りに景色が後ろに吹っ飛んでいく様は快感である。
しかし、四速へのシフトアップが起こらないと、このスムーズな加速が実現せず、エンジンの回転ばかりが上がり、速度がのってこないのである。

この年式のW140no場合、機械式四速ATであるから、電気的な故障は考えにくい。しかし、この車の場合、実走行で18000km台なので、AT内部の損耗は考えにくい。そこで安直にもダメもとで、オートバックスでATFの交換を行ってみた。



結果は、何の変化もlなし。ATFも交換の必要がないくらい綺麗な状態であり、授業料を15000円ばかり払うことになった。

その後、近所のシュテルン逗子に入庫させ症状を伝え、診断を依頼した。数日後に帰ってきた答えは、「バルブボディの異常、OHは不可能なので、総交換をお勧めします。ATのフル・オーバーホールでも値段は変わりませんよ」との事。診断料として1.5
万也。



そこで、10月の上旬に、シュテルン逗子まで出向き、W140を引き取って、その足で世田谷の二子玉川の近くのZFの代理店でもある、AT修理のスペシャリストであるデルオートさんに入庫させました。

入庫するやいやなリフトアップし、オートマチックのミッションカバーを外して、説明が始まりました。そこまでなんと五分。。。

「まだ見てみないと分かりません。バルブボディの故障の可能性が高いですが、」もし、通常のバルブボディのOHであれば、10万円以内で収まるとのこと。。(ほっ)

しかし、ここの工場は職人集団という感じでしたね。。。

外車ディーラーの旧態依然としたサービス体制は嘆いてもしようがないのでですが、このような地道な工場が存在することは
我々のような中古外車乗りにとっては救いであると思いました。。

でも、、、二子玉川から鎌倉まで、電車で帰るのは面倒くさかったなあ。。




2009年5月31日日曜日

アルバムを整理していたら、、、4

三年前に、購入した初代プリウス。この車は、トヨタの輝かしい歴史に燦然と輝く、金字塔であろう。20世紀中に、このような車を作ったということだけでも、トヨタという企業を尊敬できる。

トヨタは、大企業であるがゆえに、何かとバッシングを受けやすい。しかし、日本にトヨタがなければ、90年代の失われた15年とも言われる大不況時代、日本人のアイデンティティは、どうなっていたであろう。

もし天皇制が廃止されても、日本人の精神構造やエトスには、大きな変化は生じないだろうが、トヨタが突然に倒産したりすれば、どんな影響があるだろう。勤勉、倹約、質素を美徳とするトヨタには、欧州車のような、高級車を作るのは、難しいかもしれない。しかし、勤勉、倹約、質素を突き詰めていけば、ブレイク・スルーが起こることを、プリウスは証明して見せた。


初代プリウスは、この後ろ斜めからの眺めが良い。10年前のものとは思えない洗練されたデザイン。2代目、3代目のデザインは、あまり好みではない。
個性的な、ダッシュボード、今見ても全く古臭い感じがしない。センターメーターも慣れると本当に使いやすい。運転感覚は非常に個性的で、エンジンとモーターが交互に助け合いながら、仕事をしている様子が、音でわかる。
室内も、思いのほか広大で、後席のヘッドスペースもゆったり。初代プリウスは、何よりも世界初のハイブリッド技術が最大の特徴であるが、その車体剛性の高さ、室内空間の広さ、仏車を思わせる乗り心地、未来的な造形の内外装、など、、従来の日本車の基準を塗り替えるエポックメイキングな車であった。

今、中古車市場では、初代プリウスもそこそこ人気があり、初期型の程度の良いものは、70万から80万くらいで、取引されている。新車価格や年式を考えれば、驚異的な値落ちの少なさであり、今後も大きく下がることは無いであろう。

2009年5月30日土曜日

W124 500Eを再評価

来訪者の少ない、拙ブログにも、物好きな方がたまにコメントを残してくれる。その中でも、Y氏は、小生の自宅からすぐの、眺望最高のマンションにお住まいの、私とは一つ違いの青年。現在は、W124の500Eにお乗りであるが、英国者の経験も豊富なカーマニアである。1年くらい前に、Y氏のブログを、かつて拝見したことがあったが、あまりにもご近所の方なのでびっくり。世間とは狭いものである。

今回のミーティングは、Y氏がかねてより、SZ系のロールス&ベントレーに興味をお持ちであり、私の方から、「是非、乗ってみませんか」と試乗を持ちかけたことが始まりである。


Y氏の500E。93年式で18万kmとは思えないコンディション。電装系は、徹底的に修理され、外装はオールペイントされている。なお、室内のコンディションも良好。日常的なDIY整備をマメに行っている車特有の、清潔感にあふれている。

Y氏は、この500Eだけではなく、この数年に保有したすべての車の整備一式を、かつて「くるまにあ」誌上で、福野礼一郎氏と対談した、某県在住のとあるメカニック氏に全てお任せしているそうである。ご持参いただいた、整備記録と、その数100枚にも及ぶ修理個所の写真を拝見するだけで、Y氏のこの車に掛けるこだわりが感じられた。

1万km以下の少走行車を主に買い、整備にはあまりコストをかけない主義の私とは、対照的な車との付き合い方である。

やはり、この角度から見れば、普通のW124とは違う。ベンツの気合いを感じる。Y氏のこだわりで、完全ノーマル。こういう車は、ノーマルが一番良い。W124に、インチアップはデメリットの方が大きいと思う。特に、過走行車は、足回りの劣化がフィーリングに多大な影響を与えるので、タイアもあんまり高性能なものではなく、ややコンフォート寄りにした方が良いのではないかと思う。
いざい試乗してみると、当たり前だが、W124の小ささに驚く。この時代のE(ミディアム)というのは、現行ならばCクラスや3シリーズと同じくらいの大きさである。小生は日頃、W140やSZ系しか乗っていないので、このサイズは、本当に乗りやすく感じる。

実は、500Eは、今日が初めての体験であった。今まで、500Eにまつわる、さまざまな都市伝説や、ショップの流す風説の流布、それを真に受ける500Eマニアの狭窄かつ単純な思考に、なかば辟易していたのであるが、18万km走った、この500Eに乗って、自分なりにこのモデルの実像に触れることが出来た。

私の印象は以下の通り

①すでに、500Eといえど、今の時代の高性能車と比較して、決して速い車ではない。
②フィーリングは、昔のベンツそのもので、決してリニアなものではない
③駆動系の剛性感やスムーズ感は、やはり往年のベンツの良さを持っている。
④ある程度、スピードが乗ってきてからの、反応の良さ、ブレーキのフィールの良さは、流石。
⑤ボディの剛性は、年式や距離をあまり感じさせない。
⑥道路に吸いつくかの如く走る様は、この車特有のもの。

となると、同世代のW140なぞ、無意味にデカイだけの存在に思えてくる。少なくとも、ドライバーズ・カーとしての面白みは、あの大きさが相当スポイルしている。「大は小を兼ねる」という諺は、ここでは当てはまらない。

しかし、初めて乗って、こんなに乗りやすく、疲れない、ストレスを感じない、車も珍しい。パワーも十分、大きさも十分、乗り心地も悪くはない。W140やW126のような、「どんぶらこ感」は皆無だし、町中でも、高速でも、すいすい走れる。

500Eにはまった人がよく、「他に乗りたい車がなくなった」と言うのは、この車の万能感と、いざという時のための、絶対性能の高さであろう。「能ある鷹は爪を隠す」と言うが、まさしく500Eは、そういう車かもしれない。

ただ、この車に飽きてしまうと、本当に次にほしい車が見つからなくなり、心にぽっかり穴が空いてしまうのではないだろうか?そんなことを考えているうちに、小一時間の試乗が終わり、自宅マンションまで到着した。

Yさん。。また乗せてください。

洗車したばかりで、そこそこ綺麗なベントレー・ターボR。やはり黒は暑苦しいね。。内装も黒ですから、夏場はしんどいよ(泣)  
逗子マリーナ方面から、材木座へと抜けるトンネル。運転しているのは、Y氏。かつて、クラシックレンジローバーのオーナーでもあったので、違和感はなかったようです。

SZ系のロールス&ベントレーの運転のコツは、「車の行きたいように行かせる」こと、、、、なんて言うと偉そうだが、ハンドル切ってグイッと曲がったり、ブレーキ踏んだら、ピシッと停まる車でもないので、ある程度の余裕を持って、操作を行い、鷹揚な運転に徹することである。周りの車は自然に避けてくれるので、車間距離を詰めたり、割り込んだりしてはいけない。こういう車にプレッシャーをかけられるというのは、怖いものなのである。

Yさん、SZ系のロールス&ベントレーを買う時には、ぜひご相談ください。外れ物件が多いですが、1年に一本くらいは、極上車がひょっこり出てきますよ。そういう時は、値段を考えず、買ったもん勝ちです。

2009年5月26日火曜日

アルバムを整理していたら Part3



これも、8年前に買った、ランチャ テーマie ターボ 16V という希少モデル。当時、私はCGに影響されて、この手のイタリア車に憧れていました。初めて買ったイタリア車は、このテーマターボ16v。94年式で、登録後7年、2.4万kmしか走っていないのに、ヤフオクで、24万円で落札しました。イタ車の値落ちって大きいのですね。

当時のデジカメは、上手に撮らないとピンボケしていますね。
今見ても、端正なスタイル。もし、いい出物があれば、もう一回買ってもいいと思える。
このアングルなんかすんばらしい!!
室内なんて、新車同様でした。。このシートのファブリックのセンス。流石に、イタリア車。
後ろからの眺めも素晴らしい。今でも、テーマは大好きな車。この車がきっかけとなって、8.32を購入することになります。8.32は、素晴らしい車でしたが、このターボも、充分以上に速かったし、高速での直進安定性は、折り紙つきでしたし、手ごろなサイズで、端正なデザイン。。ただ、唯一の難点は、ステアリングが重かったこと。筋肉痛になってしまい、乗るのが嫌になって、半年で売ってしまいました。。

アルバムを整理していたら、、、Part2

今から、10年くらい前に、会社の上司から、2万円で買った、SUZUKI ジムニー。遊び半分で乗っていたが、なかなかいい車だった。外装は、一部さびていたが、距離はまだ3万km程度で、きちんとメンテすれば、まだまだ乗れたでしょうね。3ヶ月で、売却しましたが、もう一回、ジムニーは、乗ってみたいと思わせる車の一つ。
後姿がかわいいね。
横からの眺めも好き。いいデザインだなあ。
特別仕様らしいのだが、、、シートはあまり良くないね。

海によくいっていたようで、錆びていました。。

昨年、売主の上司にこの車の話をしたら、完全に忘れていました。(笑)

アルバムを整理していたら、、、

4年前、ヤフオクで買ったレンジローバー。半年くらい保有しましたが、なかなかいい車だった。
初めは大きく感じましたが、慣れてしまうと、非常に扱いやすい。エンジンフィールも、乗り味も英国車している。市場に出ている車は、多走行車が多いが、中には極乗車もある。値段も安く、維持費もさほど変わらないので、ジャガーのX300程度の維持費で済むのではないかと思う。私が保有していた半年で、問題は発生しなかった。エアサスの故障が鬼門のようだが、10万程度で総交換できるようである。

この眺めが良い。

このようにガバッっと開くのは、痛快である。使うことはないけどね。。
8万km走ったしーとですが、まだまだ綺麗です。スチームクリーナー&クイックブライトで徹底清掃しました。
後席なんて、未使用みたいでしょう。。
この車にはまる人の気持ちはよく分かる。二桁万円で買える、英国車のなかでは、ジャガーのX300と並ぶ双壁かもしれない。