2009年3月23日月曜日

RRを機械式の洗車機に掛けたらどうなるのか?




普段は、あまり乗ることの少ないRRシルバー・スパーⅡですが、やはり、汚れているロールス・ロイスって、様になりませんこで、洗車となるわけですが、マンション住まいでは、ざぶざぶと洗車するということは、夢のまた夢です。

私は、車種を問わず、機械式の洗車機を躊躇なく使用しています。その理由として、外出先で気軽に洗えること、比較的安いこと、早いことがありますが、それ以外に、「手洗いに比べて、ダメージが少ない」という、理由もあります。

下の写真は、機械式洗車機を使用して、RRを洗ったら、ラジエーターグリル上のスピリット・オブ・エクスタシー」がモゲやしないか、心配でしたが、問題ありません。
ちなみに、スピリット・オブ・エクスタシー」というのは、
1910年頃、モータリストとして、そして初期の自動車雑誌"The Car"の編集者としても有名だった英国貴族、ジョン・スコット・モンタギューが、自身のシルバー・ゴーストに、ロールス・ロイスの内に秘めた高性能にふさわしいフード・マスコットを装着することを決心したことが始まりであるそうです。

友人の彫刻家、チャールズ・サイクスは、過去に手掛けていた"Silver Fancy"という名の作品を元にイメージを膨らませ、ギリシャ神話の女神、ニケに似た翼を持つ女性のマスコットを完成させた。ここでモデルになったのはモンタギューの秘書の女性であったそうな。。

完成したマスコットには程なく、"Spirit of Ecstasy"という作品名が与えられた。その後、1911年からロールス・ロイスの正式なフード・マスコットとなることが決定したらしい。 

これ以降、「スピリット・オブ・エクスタシー」はロールス・ロイスの代名詞というべき存在となった。ただしあくまでマスコットであったことから一部のユーザーはこれを装着せず、自身の好むマスコットを装着する例もすくなくなかった。英国王室も例外ではなく、公式行事の際はイングランドの守護聖人であるセント・ジョージが槍をかざしてドラゴンと戦う様を描いた専用のマスコットを装着しているようです。 
かつて、総てのスピリット・オブ・エクスタシーは、サイクスの工房で一つ一つロストワックスによって製作されていた。ユニークだったのは、鋳型から出された作品は、荒磨きの後サクランボの種を砕いた磨き粉で仕上げられ、濡らしたタバコの葉に包まれて保存されていたこと。この方法であれば数か月は輝きが曇ることはなかったといわれている。ちなみに1928年までは総ての作品はサイクス自身の手で検査が行われていたという。
乾燥機が、ギリギリで通過してゆきます。結構スリルがあります。

洗車した後の、シルバースパーⅡ。そこそこは、綺麗になりましたが、経年劣化のために、かなり艶が無くなっています。八月に、ベントレー・ターボR を施行してもらった、ポリッシュ・ファクトリーに予約していますので、外装の研磨と、ガラスコーティングで、艶は完全復活するでしょう。

内装は、先月に気合を入れて、クリーニングしましたので、結構きれい。この車の内装は、乗っていて非常に気分が良いです。

右側のスピーカーの音が割れているので、総交換したくなる衝動に駆られています。その時には、モレルの巨大ツイーターを装着する予定です。今の時期は、DIY作業には最高の時期ですが、やろうと思う時に限って、雨だったリ。。。

早く、ガレージつきの家に引っ越したいですね。。

2009年3月17日火曜日

走行距離 6000km台のR129 500SLを導入する


わんこさんに、X300のDD6を譲渡したと思ったら、なんだか寂しくなり、ひょんなことから走行なんと6000km台のR129 500SLを導入することになりました。


この車は、10年以上、ガレージで眠っていた物件です。持ち主は、相当な資産家で、自分の持っている車のことすら忘れてしまっているようなお方なのです。売主は、文京区のとある不動産屋さん。むかしから付き合いのあるこの資産家の家の改築を引き受けたところ、何やかんやでお金がかかってしまい、その代金代わりに、このR129の500SLと、AMG36を現物で引き取り、まわりまわって、私が買うことになったわけです。

すでに、R129は,94年式の600SLを持っていますが、走行3.9万kmのわりには、前オーナーの手入れは今一つで、経年劣化のために、あちこちやれていたのが、どうも気に入らなくて、機会があれば入れ替えしたいと思っていました。
この車は、今年の1月に車検を新たに取得したようで、10年以上車庫で眠っていたこともあり、ブレーキ回り、エンジンオイル、などのオイル関係の分解および総交換を行い、その他部品も数点交換しているようです。請求書には、諸費用も込みで35万程度。

今まで、1万km以下の物件は、、、三台ほど購入しましたが、どれも、すばらしいコンディションでした。
①2002年購入 1983年式 W126 500SEL 5800km
②2004年購入 1991年式 W140 600SEL、6800km※保有中
③2004年購入 1991年式 ベントレーターボR   6000km※保有中


①②は、ほぼノートラブルで、日常メンテのみ。ベントレーは、リアのデフのうなりとショックのオイル漏れと、アキュムの抜けを交換したくらいです。その他、エアコンや電装系などの修理を行いましたが、内外装のやれのなさや、足回り、ステアリングの剛性感、インテリアの清潔感などは、デッドストック車でしか味わえません。

今回の物件は、、、

91年式500SL 外装ブルーブラック、内装ブラウン D車 走行6000km
3/13の夜、文京区の会社で金銭の授受を行い、その後、電車で埼玉県の某所に移動し、現車の引き取りを行いました。
約束の時間を、ややオーバーし、9時半ごろ到着。書類関係、付属品のチェックを済ませ、首都高速で湾岸線へと、初ドライブ。

想像通り、長期間放置していたので、タイアにはフラットスポットが出来ており、これも正真正銘のデッドストック車である証拠。メルセデスの名エンジンの一つであるM88 V8エンジンは、完全に眠っており、アクセルに対する反応は、まだまだ鈍い。

第一印象、、、全くやれがありません。ベンツの新車って、素晴らしいですね。。そして、600SLと比べて、この500SLの自然な運転感覚。そして、V12 400馬力にそん色ない、素晴らしいパワーフィール。そして、フラットな足回り。

久々のヒット作です。次の週末には、タイア&ホイールを交換してみようと考えております。

2009年3月10日火曜日

AMG S600L 純正ホイールに交換する

「好きな車種を複数保有する」世間の常識から見れば、頭がおかしいとしか言いようがない行為ですが、、かく言う私も、SZ系と、W140系で、同じ趣味を追求しています。

RRとベントレーでは、やはり違いますし、AMGとノーマルの600SELも、色々と違います。


私も、一時、
①W1
6 560SEL
②BMW E23 745iA
③ベントレー・ターボR
④W140 600SEL
⑤ランチャ
・テーマ 8.3
時に保有したことがありますが、もう頭が混乱してしまい、ぐったりしたことがある。

二台保有と
いうのは、一見無駄なようですが、異なる仕様だと、やっぱり大きく違いますし、中古車の場合は特に、フィーリングの個体差もそれなりに大きいので、そこが面白いといえば、面白い。それも、オーナーにしかわからない微妙な違いかもしれないが、趣味っていうのはそういうものではないでしょうか。

また、メンテナンスのツボがわかっているので、整備のたびに、右往左往することも少なくなくて済みます。

やはり、中古車の場合、当たりはずれがありますので、一台でその車の全てを知るのは難しい。

そう考えてみれば、本当
に自分合う、飽きの来ない車種というのは、そうはないのではないでしょうか。


私のAMGは、前オーナーの趣味で、BRABUSのホイールを履いているのですが、微妙にボディからはみ出しているし、やっぱりカッコ悪いのでほぼ新品同様の純正のAMGのホイールを、ヤフオクにて入手しました。

この週末、関西
に帰省しておりまして、羽田空港までの足にW140の600SELを使い、強風の吹く湾岸線を160km台でかっ飛ばしてました。スピードを上げても、足回りにふわふわ感がなくなり、逆に沈み込むように安定してくるので、まったく恐怖感がありません。

その大きさや燃費の悪さばかりが槍玉に挙げられるW140ですが、およそ20年前の車であることを考えれば、こういう車を作ったメルセデスという会社は、本当に偉大だなあと今更ながら思います。

しかし、あまりにもビジネスライク。

空港までそんなに急いでも、仕様がないのです。おかげで、逗子から羽田まで35分で到着してしまい、
出発まで時間を持て余してしまいました。

日曜の夕方、関西から戻って、一息ついたところ、ヤマト運輸から電話があり、AMGのタイアが届いたとの事。自宅まで持ってきてもらっても、積み込めないので、営業所まで取りに言って、その足で「イエローハット横浜港南」に持ち込んで、AMG純正ホイールに付いていた劣化したタイアを外して、現在のホイールについている、SP9000も外して、ホイールの入れ替えを行いました。
工賃は、タイアの外しを八本、装着4本、バランス取り、バルブ交換、廃タイア代金、合計で19600円。イエローハットは、このような無茶な持ち込み客にも、快く対応していただき非常に気持ちのいいお店だと思います。

交換した後に、乗った感想、、、正直あんまり差は感じません。

ただ、AMGのホイールは、かなり重いので、BRABUSの方が、乗り心地が良かったように思います。ただし、これも体感的には、気にならないレベル。AMGとノーマルの違いは、足回りの調律が違いますし、室内の作りこみも違いますが、最大の違いは、シートの感触です。AMGのシートは、ノーマルの応接間のようなシートとはぜんぜん違い、SLのシートのように、体をサポートするセミバケット形状になっています。

革の質も、ノーマルのものよりも、はるかに柔らかく、薄手ですが、コノリーのような、ふわっとした革ではなく、あくまでもドイツ車らしく、耐久性も十分ある高品質なものです。

AMGS600L 6.0は、600SELの豪華仕様です。やはり、W140の弱点でもある足回りの柔らかさを、AMG流に煮詰めなおして、調律した結果、相当運動性能は驚くほどスポーティーになりました。

しかし、このサイズの車を思い切り振りまわすことにはもともと無理がありますが、AMGにかかれば、天下のSクラスでさえも、「単なる素材」に過ぎなくなるなんて、贅沢な話じゃありませんか。

2009年3月9日月曜日

さらば、X300 ダイムラー・ダブルシックス


今回のX300は、長期保有を前提に購入したのですが、この経済情勢で、大排気量車を六台も保有するのはさすがに厳しく、自分にも歯止めをかけないといけないと思い、手放すことを決めました。

この写真は、鎌倉のある小さなお寺で撮影したものですが、なかなかのルックスです。実際は、もっと緑が濃い感じで、、どこ角度から見ても、絵になる車です。

内外装の程度は、現在市場で購入できるX300の中では、かなりの極上に位置すると思いますが、足回りや、エンジンマウントなどは、要交換かもしれません。

やり残した感も強いのですが、保有期間が短いだけあって、あまり感傷的にはならなくて済んだのが、せめてもの幸いです。


3/1に、車仲間のわんこさんへの電撃移籍が決定し、翌日納車となりました。3/2の晩に、早めに退社し、逗子の自宅から立川まで、およそ80kmの道のりを、ラストランをかねて納車に伺いました。マンションの暗がりの駐車場で見るDD6は、いつ見ても優雅なスタイル。

免許取得以来、一体、今まで、何台の車を手放したことでしょう。しかし、、いくら付き合いは短くても、車というのは、なぜか最後には、良い面ばかりが感じられるものです。

購入当初は、窮屈に感じられた室内も、適度なタイトさが逆に心地よくW140や、SZに乗り換えると、ブカブカに感じてしまうくらい。
わんこさんから貰った純正ホイールについていたタイアも、三分山で、経年劣化が著しく、荒れた路面では、ハーシュネスを伝えますが、高速道などの、路面の良いところでは、分厚いじゅうたんの上を、まさしく滑るような、独特の乗り味に、私はきっともう一度、X300を買うことになるだろうと、予感しました。

フィーリングに関しては、
わんこさんの厳しい基準を満たすには、まだまだ整備が必要ですが、この車の売りは、あくまでも内外装のコンディションの良さですから、機関部分は、消耗品の交換や、マウント関係のリフレッシュで、かなり印象は変わるのではないかと思われます。しかし、内装のやれは、いくらお金をかけても、直りませんし、逆にみすぼらしくなってしまうものです。

すでに、
わんこ氏は、同じX300のソブリンを保有しておられ、埼玉のヤムズ・ファクトリーにて、足回りをそっくり交換されるような、足回りにもこだわりのあるお方。いままで、手塩にかけて仕上げた、ソブリンと比べると、デメリットばかりが感じられ、もしかして、とんだ間違いを犯してしまったのではないかという、煩悶に苦しんでおられることでしょう。

しかし、短い間でしたが、元オーナーであった私は、この車はかなりの上等な素材であると確信しております。

X300を手放して思うのは、すでに90年代の半ばに作られた車でありながら、この車はとことん英国車であったということ。

ウッドとコノリーの組み合わせだけで、英国車を名乗れるのであれば、私のAMGだって、英国車になってしまう。ジャガーに乗って思うのは、この車は、とことん「個人主義」の国でしか生まれない車だということです。

所謂「個人主義」については、夏目漱石が、「
私の個人主義」という、、大正時代に学習院で行った、文庫本にもなっている有名な講演がありますが、、

「苟しくも倫理的に、ある程度の修養を積んだ人でなければ、個性を發展する價値もなし、權力を使ふ價値もなし、又金力を使ふ價値もないといふ事になるのです
身につまされる言葉であります。。