2008年9月9日火曜日

嗚呼、W126 560SEL

かつて、W126と呼ばれる、先々々代のSクラスには、クーペも含めて、都合三台保有しました。自分が乗っていた時には、そのサイズと存在感を自分の中では持て余していましたが、今、W126をみると、思いのほか、横幅がほっそりしており、クロームギラギラで、およそ上品とは程遠かったアピアランスも、モンブランなどにも通じる「ドイツ流クラシック」とでもいうのでしょうか、不思議と上品な印象を受けます。

動力性能、乗り心地などは、もはや現代の基準では語ることはできませんが、中古ベンツへの入門車としては、W124よりはこちらを押したいと思います。工夫次第では、維持費もそうは変わりませんし、やはりW126には、深い深い魅力がありますよね。。

この二枚は、2001~2004年まで保有した
1983年型 500SELです。5800kmという、デッドストック状態で購入して、約1万km乗りました。足回りは、当時に日本仕様だったので、かなりブアンブアンで、CG誌のレビューでも、小林彰太郎氏が、欧州仕様のほうが良いというような記事を書いていたような記憶があります。



この車両の入手のエピソードは、後ほど別の機会にじっくり書きますが、W126の新車時に近いコンディションを3年間味わったのは、私の数少ない自慢の一つであります。
































この二枚は、2006年に約1年間だけ保有した、89年式560SELです。英国仕様らしく、右ハンドルの並行車というマニアックな仕様。保管状態もよく、購入時4万kmでしたが、内外装は文句ないレベルでした。ただ、三大保有してこれだけは許せないものは、あのW126特有の室内のにおいです。私は、これを「校長室のにおい」と呼んでおります。

W126を維持してみてわかったことは、非常にメンテナンスしやすい車です。部品も、純正、OEM,中
古なんでもあり。ただし、あんまりボロイのを買うと、「砂漠に水をまくが如し」で、しなくてもよい苦労をする羽目になります。今、上程度のW126は少なくなったとはいえ、まだまだいい個体は探せます。ただし、足回りや駆動系、エンジンの消耗品関係、などはリフレッシュする必要がありますので、それなりの追加予算は必要です。

歴代のSクラスの中では、最も長く作られ、エンジンも排気量も様々なタイプがあり、年式、モデル、程度、色、内装、そこがこのSクラスの面白いところでもあります。 直列6気筒の300SEとV8の560SELは、フィーリングが相当違いますが、やはりその重厚な走りと、巌のごときボディのつくりは、一度味わったら、もうほかの車では満足できないほどの深い喜びを感じてしまうことでしょう。ただ、乗り味に関しては、独特の世界です。こればかりは、足回りの装交換を行っても、変わりません。

いろいろと思いだしながら、書いてみましたが、W126はベンツの歴史上「頂点」に君臨し続けたモデルです。当然、価格もべらぼうに高かったが、決して華美な車ではありませんでした。なぜなら、w126は、第一次オイルショックの後に、省燃費、安全、リサイクルなど新たな重大なテーマへのメルセデスからの解答であるからなのです。

現在、高級車において、W126のコンセプトや精神を受け継いでいるモデルは、今のベンツには勿論、他のメーカーにもありません。そういう意味でも、w126の魅力というには、まだしばらく色あせることはないでしょう。

2008年9月7日日曜日

鎌倉 長谷観音近くのイタリアンレストラン ナディア

9/5は、鎌倉の長谷観音近くのナディアに行ってきました。ここは三回目ですが、プリフィックス・メニューが豊富なので、飽きることがありません。夜のコースは3900円というリーズナブルな設定で、ワインも個性的なものを揃えています。



こういうシンプルな料理って 意外となかったりしますね。一見素朴なようで、ハーブの使い方が印象的。




店名:ナディア
TEL:0467-24-3007
住所:神奈川県鎌倉市長谷1-14-26
営業時間:11:30~14:0017:30~22:30
定休日:月曜・偶数週日曜の夜休み

2008年9月4日木曜日

六本木はアートの都になれるか??

今日は暑い一日でした。やや遅い夏休みの最後の日、ふと思い立って、六本木にある国立新美術館「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画のに行ってきました。展覧会の目玉は、スペイン絵画の巨匠ディエゴ・ベラスケスの描いた「薔薇色の衣裳のマルガリータ王女」(1653-54年頃)です。 でも、なんでスペインの王女様の肖像画がウイーンなどにあるんでしょう?それを知ることは、欧州の近代史を知ることでもあります。










































時は17世紀、ハプスブルグ家はオーストリアとスペインに分かれ、互いに、政略結婚を繰り返しながら、全欧州で勢力を拡大していました。しかし、スペインでは、悪政が続き、また後継ぎの王子たちは皆早く亡くなったので、王朝は存亡の危機に瀕していました。スペイン王朝が生き永らえるためには、なんとしてでも、有力な王族との政略結婚を成功させなければなりません。そこで、14歳になった、マルガリータ王女は従兄でもあるウイーンの神聖ローマ帝国皇帝 レオポルド1世に嫁ぐことに。
これらの肖像画は、幼くしてレオポルド一世と婚約した、マルガリータのいわばお見合い写真でもあるのです。 ベラスケスは、マルガリータの肖像画を6枚描きました。それらのうち数枚がウイーンに送られ、そのうちの一枚が、この展覧会のために、はるばる日本にやってきたのです。
ちなみに、この国立新美術館、サントリー美術館森美術館を六本木三大美術館というそうですが、共通点は自前の美術品を所蔵せず、さまざまなテーマで、展覧会を開くという、いわば美術界の「カンバンシステム」とでもいうべき、在庫を持たず、旬のネタをジャストインタイムで仕入れる仕組みにあります。
さらに、これら三つは、六本木ヒルズ、東京ミッドタウンなどに隣接しているのも特徴のひとつ。ビジネス、ホテル、レジデンス、ファッション、高級レストラン、そしてアートを組み入れることで、都市としての魅力を高めようという狙いでしょう。
NY,ロンドン、パリのような先端都市にはアートは必要不可欠ですから、東京の再開発の一つのひな形としてみると、なかなか理にかなったやり方と思いますね。













































この肖像画は(ベラスケスの描いたものではない)、マルガリータが16歳のころのもの。父フェエリペ四世の葬儀の時に描かれたといわれています。本当に悲しそうな顔をしていますね.
彼女は、レオポルド一世との間に四人の子を産みますが、一人を除いてすべて早死。マルガリータ自身も、22歳の若さでこの世を去った。その後、スペインは英国、オランダにその栄華を明け渡し、没落していくことになります。




この絵は、スペインのプラド美術館にある、ベラスケス最大にして不朽の名作『ラス・メニーナス(女官たち)』

中央には自身の姿を巨大な鏡に映す皇女マルガリータとその女官たちが描かれ、画面左側ではベラスケス本人と推測される画家が筆を手にしながら観る者と視線を交わらせ、この光景を描いている。そして、画面最奥の鏡には国王フェリペ4世と女王マリアーナが映っています。










































この絵を見る者は、国王夫妻と同じ視線で、この光景を観るのですが、主人公は、あたかもマルガリータであるように見えて、左側のベラスケスの強烈な自意識もうかがえ、非常に興味深い絵画であります。当時、画家という職業には「職人」としての地位しか認められていませんでしたが、フェリペ4世は晩年のベラスケスに宮廷装飾の責任者を命じ、貴族、王の側近としての地位を与えていました。

画中のベラスケスの黒い衣服の胸には赤い十字の紋章が描かれていますが、これは、サンティアゴ騎士団の紋章で、ベラスケスが国王の特段のはからいで同騎士団への加入を果たし、貴族に列した1659年(死の前年)に描き加えられたものです。ベラスケス自身も、宮廷画家にとどまらず、政略結婚の根回し役を努めていたぐらいだから、相当な曲者だったのは想像に難くない。(※これが原因で過労死したとの説あり)

技術的には、カラヴァッジオやオランダ海外の巨匠達の影響を受けた、明暗対比(陰影法)による写実性豊かな描写手法を用いながら、当時の王室の生活のひとコマを、見事に計算された構図で表現した本作は、古典絵画の傑作として、今なお人々を魅了し続けています。

この日は、サントリー美術館の「小袖 江戸のオートクチュール」という、展覧会を見てきましたが、着物には何の興味もないので、10分で退出。その後、ミッドタウンの中をぐるりと一周し、JEAN-PAUL HEVINでショコラを購入して帰路につきました。

そこで、今回のテーマ「六本木はアートの都になれるか??」というテーマに関しては、Noと言わざるを得ない。国立新美術館も、当初は「ナショナルギャラリー」という名前であったようですが、それでは海外からの旅行者に誤解を招くという美術関係者からの猛反対にあって、今の名称に落ち着いたようです。(ちなみに英語表記ではThe National Art Center, Tokyo となっています)

欧米の一級都市にあるようなナショナルギャラリーを、今の日本でゼロから作るのは、限りなく不可能に近い。であれば、これらの美術館のような仕組みで、運営していくほうが、観る側からすれば、良質なものが見れるのではないかという気もします。そう考えれば、国立新美術館も、東京ミッドタウンの一部だと考えれば、納得がいく。二階には、ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼも入っていますしね。

まあ、非常に人工的かつ、高度消費社会のメッカのような場所で観た、ベラスケスのマルガリータは、そんなへ理屈は、まったくお構いなしに、そこにありました。9月15日までこの展覧会は開催されています。

PS:ミッドタウン地下駐車上からのエレベーターで、森進一氏と乗り合わせました。思ったより小さい方でした。あの声で「何階ですか?」と親切にボタンを押してくれました。好印象です。

2008年9月3日水曜日

W140 12気筒の神話と実話

巷では、「12気筒のベンツは本当に壊れる、修理代にいくらかかるか分からない、手を出すべきではない」という定説がまかり通っています。小生は現在、3台の12気筒ベンツを所有していており、それぞれモデルも年式もコンディションも違うので、一概には言えませんが、私の出した結論は、「ベンツの12気筒モデルは、いいものをじっくり選らんで買えば、驚くほどお金がかからない」

でもこんな声が聞こえてきそうです。「いや、それはあまりに楽観的過ぎるのでは?実際にあちこっちで悲劇が起こっているじゃないですか? 「くるまにあ」や「GERAMANCAR」には、W140はS320が買いと書いてありましたよ?」確かにその通りだと思います。しかし、小生は、あくまでもW140は12気筒を買うべきだとここで皆様に強いリコメンドをしたい。なぜなら、メルセデスの旗艦モデルには、その時代の自動車としての理想が込められており、「最善か無か」で知られる、妥協を許さない車作りで知られるメルセデスが、十年近い開発期間をかけて気合を入れて作った車が悪いはずが無いと思いませんか?

しかし、自動車マスコミというのはいい加減なもので、またそれに左右される読者もまたいい加減であります。たとえば、
W126は、さすがバブルの時に開発されただけあって、、」 おいおい、、W126は、オイルショック後の、省燃費時代に向けたもでるだっつーの。さては、「W140は、バブルの真っ只中で開発され、、、」 オイオイ、80年代半ばから、デビューの91年ごろのドイツは、景気なんかあんまりよく無いですよ。

私の完全なこじつけですが、ベルリンの壁が崩壊したのが、89年ですから、MADE IN WEST GERMANY最後のメルセデスの作品だったがゆえに、気合が入りまくったのではないか??というのは考えすぎでしょうか?

トーマス・フリードマンが書いた 
「フラット化する世界」というベストセラーがあります。お読みになった方もおられると思いますが、大雑把に説明すると、「80年代後半からの「IT革命」と、「冷戦終焉」が、新興国を巻き込んだグローバル化と、猛烈な勢いで進むサイバー社会という、今日の潮流を生み出し、世界はフラット化した。今後、そのフラット化の勢いはますます強まるだろう」トーマス・フリードマンは、著書「レクサスとオリーブの木」で、レクサスを、グローバリゼーションの象徴として描きましたが、私は、メルセデスこそが、グローバル化の影響を最も受けた企業ではないかと思っています。 なぜなら、冷戦崩壊の最大のきっかけとなった「ベルリンの壁の崩壊」はドイツの社会を大きく変えたばかりか、欧州の自動車産業を根本的に変えてしまったからです。
当時、EUの中で最も経済的に強かったドイツが、失業率は二桁以上がずっと続く、欧州経済の牽引役から、お荷物に成り下がってしまった。しかし、政府は安易な財政出動に頼ることなく、着々と地味な構造改革を続け、十数年の長い雌伏の時代を経て、ドイツはは再び世界の主役へと復活しつつある。米国の凋落が明らかになる中で、EUの拡大は、近隣のロシアにも中国にもまたとない経済成長の好機であるし、中近東、北アフリカ、南米の国の多くが、親欧政権である。さらに、高齢化社会への対処として福祉国家のモデルを考えたり、環境問題への積極的な取り組みなど、まさに、21世紀は欧州の世紀になるであろう。その中でもドイツの果たす役割は大きい。

この二十年の世界の変化はあまりにも大きく、メルセデスも大きく変化した。当然、メルセデスが生産する車も大きく変化している。CやEクラスのような量産モデルはBMW、AUDI、トヨタのようなライバルにかなり接近されており、かつてのベンチマークとしての役割は果たしていない。もうメルセデスは特別な車でもなんでもない。しかし、S、CL、SLのような高級車の世界はまだまだ強い。ここは、まだライバルたちが簡単には、追いつけない世界だ。やはり、経験と歴史が違うと言わざるを得ない。この分野でのメルセデスの独壇場は当分続くでしょう。
確かに、先代EクラスのW210は、そのベンツらしからぬクオリティで、ベンツ神話を完全に過去のものにしてしまった。しかし、当時のドイツは、東西統合のあおりで、景気は悪化し、ダイムラーの他部門は、大きな赤字が続き、とても昔のような丁寧な自動車作りを続ける事は出来なかったのである。しかし、そんな御仁には、先々代のSクラス、その中でも12気筒モデルはお勧めである。

バランスは決して良いとは言い難いが、流行のマーケティングなどには目もくれず、その当時として出来るだけの事はやったという気合が感じられる。 また、近年は円高とOEMパーツの流通や、専門工場がかなり出てきた事で、リーズナブルな整備も可能になってきた。でも、お金のかからない極上のW140の12気筒なんてあるのでしょうか?それがまだ沢山あります。カーセンサーや、ヤフオクをよくウォッチしてください。

今、140の人気は、W126にすら負けており、程度の良いW126のほうが、高いくらいだ。W140は、ボディの巨大さと、押しの強さ、またヤーサン的なテイストで、正直不人気です。でも、不思議な事にW126がそのヤーサンテイストでは、史上最強だったのだが、町でたまに見かける手入れの行き届いた綺麗なW26は、景色を一変させるだけのオーラがある。今はまだ、W140は、変な窓も真っ黒でエアロをまとったVIP仕様が多く、かなり近づきづらいのだが、ノーマルモデルは意外と上品だ。今、六本木で最も近づきたくないのが、白のW220のロリンザー仕様である。やーさん濃度では、すでにW220が最強だ。

ねらい目は、法人登録で、地方のガレージでひっそりと眠っていたというような車である。探せば、こういう車がまだ沢山存在するのだ。まあ、中古車の紹介コメントに「法人ワンオーナ一」とか、さも大事に使っていた風に書いているのがある。しかし、法人と言っても、ほとんどが零細企業なので、個人商店と変わらないので、程度が良いとは限らない。ここでいうのは、地方の同族系企業で、社用車として登録していたような個体を指す。この手の車が売りに出てくる時があれば、購入を検討しても良い。

売りに出る理由は、、①社長は高齢になった事 ②やはり車体が大きすぎる事 ③世間体が悪い、などで結局はあんまり乗らなくなって、ガレージ仕舞い込みになってしまったパターン。さらに、その社長が他界したので、ディーラーが引き取るのだが、地方ではこんな車は売れず、しようがなくブローカーに転売もしくは、オートオークションに出品するも、大した値がつかず、流れ流れてヤフオクなどに出品されている個体などが面白い。

又、なぜ地方なのかと言うと、都会はこの手の車を買いう人は飽きやすく、また浮き沈みの烈しい世界の人が多いので、車の回転が速い傾向がある。また、このような高級車をずっとガレージに仕舞い込むような酔狂というか、鷹揚な人は少ない。売るにしても、すぐに買い手がつくのでどんどんオーナーが変わる。しかし、オーナーが変わるごとに車が痛むし、このような大排気量車が都心の渋滞を徘徊しているだけで、機関部分が相当に痛むので、どんどん加速度的にコンディションが悪化していくのだ。 そうすると、売値も安くなり、買う人はどんどん所得の少ない人が買うので、ますますコンディションは悪くなるという負のスパイラルが発生してるのだ。W140の12気筒は、金がかかると言うのは、こういうのを良く考えずに買ってしまった人たちがいっているのではないかと思う。

さらに、私の経験では、かなりの確信を持って言える事がある。「やはり中古外車は元が大事」という当たり前の事実である。もっと言うと、「走行距離の低年式で走行距離の極く少ない車はお買い得である」と言うもの。。外車中古車業界では根強く、「距離じゃない、程度だよ」という言説がまかり通っています。中には、「距離を走っているのは、調子が良い証拠ですよ」とかね。。しかし、「距離の出ていない程度の悪い車より」も、「距離の出ている極乗車」が多いとはとても思えません。


やはり、走行距離は大事です。距離が関係無いのであれば、どうして販売価格に差があるのでしょうか?

おすすめ!!スーパーオートバックスの手洗い洗車 

近所にあるスーパーオートバックスでお買い物中に、洗車をお願いしました。30分くらいかけて、大人3人で手洗い洗車してくれました。ホイールも専用のブラシと溶剤で丁寧に汚れを落としてくれました。ガソリンスタンドのやっつけ手洗い洗車とは次元が違います。これで、¥2000はお得ではないでしょうか?
感動したのは、ポジションランプの切れも指摘してもらったこと。よく見てくれています。

AMG S600L 6.0 タイアを交換する

これも、7月の話ですが、AMG S600L 6।0 が私の元に来てから、まず最初にやらねばと思っていたのが、タイアの交換です。純正のサイズは、255/45/R18という、今となってはファミリーカーでも履いているようなサイズですが、90年代の半ばでは、なりのハイパフォーマンスカーにだけ許された特別なものだったと思います。

現在履いているのは、BSのレグノですが、もう少し安いものを、、、といつものヤフオクで探していたら、DunlopSP9000という、ハイパフォーマンスモデル用のタイアが、何とコミコミで4本で5万以内でゲットできました。えっーSP9000ってこんなに安かったの?有難味がないような。。。
翌日、同じ自動車仲間の「わんこさん」主催の「湘南オフ」に、出撃するため、恥をかいてはならずと、急きょ、タイアの交換を行いました。そう、その日の午前中は、築地の聖路加国際病院に、人間ドックに行ってたんですね。。※そこで、糖尿病の疑いを指摘され、食生活の改善を求められる。

頼んだ業者さんは、神奈川県の西部を中心に、この道13年、推定交換本数 8万本という、タイアの出張取り付けのプロ、 「湘南宅配ピットマン」さんを、ヤフー・オークションで見つけて、お願いしました。
ちなみに、1本の交換工賃(消費税込み)【車両への脱着+タイヤ組替+ホイールバランス調整+ゴムバルブ新品交換(エアー注入口が鉄製・アルミ製のバルブの場合、バルブコア(通称『ムシ』)のみ新品交換します。)、全て込み】※10インチ~14インチ:1,050円※15インチ~17インチ:1,365円※18インチ~20インチ:1,680円※使用済みタイヤ処分料:315円

鎌倉、逗子、葉山などだと、出張料が500円かかりますが、総額 1万円以内というのはかなりお得でしょう。
作業はすべて手作業で行います。こんな感じです。

交換後の、走行インプレッションは、うーむ。レグノやヨコハマのdBのような、しっとりかつ静寂なタイアしか経験したことがないので、こういう重量級のスポーツカー用のタイアって、横の剛性が強くって、結構突っ張る感じがしますが、さっすがにグリップ力が、5年落ちのレグノとは、段違い平行棒です。うーむ。これは、いいタイアだと思います。

乗り心地も、当然ながら改善し、非常に納得のいくタイア交換でした。


今回、成仏されたBSレグノ。いくらレグノでも、こんなになってはねえ。1.5万kmでこうなるっていうのも、この重量とパワーのせい。

R129 600SL 富士通ワンDIN カーナビを装着

6月のことになりますが、600SLへ、富士通テン HD-NAVI AVN078HDと、ETCと、キーレスエントリーを、出張業者に依頼し、取り付けてもらいました。出張料金込みで、全部で32000円は、中々リーズナブルです。特に、この車は並行車なので、キーレスエントリーがパルス式なので、中々接続が難しく、お手上げ状態でしたが、何とかうまく装着できました。
このNAVIは、説明書を見るだけでは、1DINなので簡単そうに思えますが、R129の場合、ピラーを外したり、フロントガラスの上辺のカバーを外したり、結構大変で、、プロが施行しても、二人ががりで3時間はかかりましたので、一人でやったら、絶対に一日では済まず、結局はプロに泣きつくことは目に見えています。


今回は、若い二人のお兄ちゃんが、やってきたので、ちょっと不安でしたが、かつては、オートバックスで働いていた経験を生かし、独立開業したらしく、普段は、車検から、中古車販売から、NAVI取り付けから、なんでもやる、所謂「車の何でも屋」で、「速い、安い、うまい」がモットーですから、中々頼りになります。


ウッドパネルだらけの600SLに、何の養生テープも貼らず、いきなり作業し始めたのを見て驚きましたが、見たところ、なかなか器用な方だったので、後は安心してお任せしておきました。しかし、ずっと見ていないと、ねじが紛失したり、内装のツメや金具を紛失しても、ごまかされてしまいますので、その辺は作業を手伝いながら、チェックは怠りませんでしたが。。。案の定、数箇所、パーツの欠損と、紛失があり、後日やり直しをしていただくことになりました。


自分でオーディオやNAVIをDIY取り付けした経験から言うと、ベンツは本当にやりづらいです。特に、SLは、癖があって、難しいです。。シートなど重くて、外れないですし、ダッシュの分解も本当に大変。。。ウッドパーツも多く、ちょっとの油断で、傷をつけてしまいます。業者がやりたがらないのは、良く分かります。と言うことを考えれば、今回の施行料金は格安と言えるでしょう。
今回装着した、富士通のNAVIは、1DINにNAVI,CD,DVD,HD,ワンセグ、アンプ、などの機能を納めた、外車ユーザーへの福音とも言うべき、高機能モデルです。現在、実売価格で19万程度ですが、これだけの機能で、CDチェンジャーもアンプも、ハイダウェイも、GPSアンテナも、不要なので、インストール料金も、車輌に対しての加工も少なくて済むので、かなりお徳感があります。

実際に、使用すると、検索スピードの速さ、AVメニューの豊富さ、DVD画像の美しさに驚きます。さすが、VGAディスプレイです。NAVIの操作もすべてタッチ式で、はじめは難しく戸惑いますが、なれると面白い。ipodにも接続可能なので、同乗者の好きな曲をかけることも可能です。ただ、このR129のすべてかどうかは別として、スピーカーの音がかなり悪い。本格的なスピーカーのインストールだと、また大ごとになりますが、なんとかマシなものに交換したいものです。


私の経験では、旧いポンコツ車の近代化には、タイア交換や、最低限のブッシュ交換は行ないますが、下手に足回りを追い込むよりも、見た目重視で、外装はガラスコーティング・コーティング、ムード重視で内装はクイック・ブライト&スチームクリーナーで清潔感を追求し、最新のNAVIやオーディオで、乗り心地や騒音を、良質な音楽や映像でうまくごまかして、「七難かくす」という、最も効果的なチューニング手法で極上かを図った方が、効果的ではないかともいます。