2008年5月6日火曜日

最後のMade  in West Geramany W140 600SEL

う、この車を手に入れて5年の月日が経とうとしています。購入時の走行距離は8000km、 現在は1.7万km。この五年間、故障らしき故障なし。いたって丈夫です。今年になって、同じW140のAMGS600L 6.0を手に入れましたが、この車を手放すつもりはさらさらありません。それぐらい気に入っています。昨年の夏に、16年ぶりのリフレッシュ整備を施し、このコンディションを味わえるだけでも値打ちがあると思っています。

思えば5年前、埼玉のとある建設業の社長さんから譲ってもらったワンオーナーの600SELは、当時のメーターは6800kmという信じられないコンディションでした。社長さんは、やや右よりの方だったようで、リアのガラスには菊の紋章が、、、怖いお仕事の方かと思いましたが、遺族会のお仕事をしておられたようです。色も、不人気なスモークシルバーで、内外装はどノーマルのブラックレザー。右の席や、後席など座った形跡がありません。

名義変更後、すぐに修理工場に駄目だしの定期点検に出しましたが、大きな問題は指摘されませんでした。しかし、600SELの特徴でもある、ドアオートクロージャーが作動せず、パワーウインドウも、止まる位置が変なので、何度も押したりしないとちゃんとしまらない状態、ブレーキのタッチもイマイチ(特に待ち乗りのときに、ドドッという振動あり)なのが、気にはなっていましたが、、、私もこの頃は、あんまり整備にいお金を掛ける事を避けていましたので、まあこんなもんだろうとダマシダマシ乗っていたんですね。それでも、十分に満足していました。
購入後、壊れた箇所は、マイナーな箇所ばかりです。運転席側のパワーウインドーのスイッチが陥没。サイドミラーの調整のノブが割れてしまう、右のサイドミラーの内部のモーターをつないでいるリンケージが損傷し、不動になるなど、、マイナーなものばっかりです。エンジン、エアコン、足回りには大きなトラブルはありませんでした。本当に頼りになるいい車です。

それが、昨年の夏に、ハンドルがわだちに取られるようになり、今までのお詫びも込めて、タイアを新品(ヨコハマ db)に交換したところ、やはり驚くべき変化があり、だったらいっそのこと、足回りもやってしまえ!!と、今後も長期で乗ることを念頭に置いて、16年ぶりのリフレッシュを敢行するため、雑誌などで評判の高い港北区のオートプライドに入庫させました。 この工場は、ツボを押えた整備と、部品も純正新品、OEM新品、中古部品などを適材適所に使い分けてくれる、直せる部品は、OHや中古部品を分解&移植など、ありとあらゆる手を使ってリーズナブルに直してくれます。 元ヤナセの社員を中心に、敏腕メカニックが揃っており、非常に人気の高い有名店です。よって、入庫は二、三週間待ちがザラと言う状態ですね。

PWやオートクロージングは購入時から壊れていましたし、キーレス・エントリーは下手くそなオーディオ屋のやっつけ仕事が原因です。リアの後付サブウーハーは、単なる配線の外れでした。でも、よく考えてみれば、私が購入してからは、右ドアミラー以外は、全く壊れていないという恐るべき信頼性。。。。。楽しみなのは、キャリパーのOH後のフィーリングです。すでに15年以上が経過しているので、中でグリースが固着しているとの事。ローター&パッドはまだまだ使えそうですがキャリパー交換をすると工賃が不要なので、一緒にやってもらいました。

待つ事三週間、、、ここは整備が遅いのです。。。。。上がってきたW140を帰りの第三京浜、横浜横須賀道路で、まあまあのペースで走ってみましたが、改めて、、こんなにいい車だったのかと驚きました。ブレーキキャリパーOH、ローター&パッド全交換、フロントアッパー・アーム、リア・ナックルジョイントの交換を経て、足回りは全く別物に生まれ変わりました。このビシッとした乗り心地を得て、あたかもボディ剛性すら向上したように感じます。ブレーキのフィーリングも「巨人に後から髪を引っ張られるが如き(CG風)」に変化しました。

W140のあのフワフワした感じ、ブレーキを踏んだときのフ
ィーリングの頼りなさは、この車種特定の要因かと思っていましたが、それは私の勘違いでした。この走りはかなり高級です。上等のフランネルのスーツを着て、これまた上等の英国製の靴を履いたときのような感触。やっぱりメルセデスは消耗品はケチってはいけません。
その直後、ベントレーに乗りましたが、やっぱり何から何まで旧い。。。比較すること自体に無理があります。15年オチのW140と比べても相当旧いのだから、これはもうネオクラシック・カーの部類のクルマですね。そこが魅力なんですけどね。






2008年5月4日日曜日

「高慢と偏見」 Pride and Prejudice AMGS600L 6.0

  「高慢と偏見」Pride and prejudice  ジェイン オースティン作
元気はつらつとした知性をもつエリザベス・ベネットは、大地主で美男子で頭脳抜群のダーシーと知り合うが、その高慢な態度に反感を抱き、やがて美貌の将校ウィッカムに惹かれ、ダーシーへの中傷を信じてしまう。ところが…。ベネット夫人やコリンズ牧師など永遠の喜劇的人物も登場して読者を大いに笑わせ、スリリングな展開で深い感動をよぶ英国恋愛小説の名作。
私が、AMGに抱いていたイメージこそ、このAMGの高慢さに対しての偏見でありました。

四月上旬、横浜のとあるい外車専門店で、、、97年式、AMG CL600 7.0 エメラルド・ブラック 4.8万kmワンオーナー、D車という格好のサンプルがありましたので、試乗させてもらいました。まず見た目は、W140よりも、背が低く、全長が短いので、想像していたより取り回しは悪くないなという印象を受けました。既に日が暮れていたので、内装もよく見えなかったのですが、ノーマルのモデルとは、作り込みが違います。ウッドと革のオンパレードで、かなりの高級感があります。天井はアルカンタラ張りでした。自分のW140が、簡素に思えます。

では、試乗。昨日は、雨だったので、あんまりアクセルは踏めませんでしたが、流石に小生のノーマル140と違って、7.0 500馬力は大したものです。私に、このようなハイ・パフォーマンス車を評価するような、腕も経験もありませんが、自分の感覚をそのまま記すと、走行中は、ノーマルと体感上の差はさほど無いのですが、メーターを見てビックリと言う感じです。90年代までのAMGは、現代の評価基準で言えば、決してバランスは良くなく、代々に語り継いでいくような所謂「名車」と呼ばれるモデルは少ない。しかし、今でも我々のような中古車好きが食指を伸ばしたくなるような、魅力的なモデルも多々ありますね。


今回試乗したCL600 7.0も、そのうちの一つでした。多分、もうこのV12の7.0リットルというエンジンはもう二度と作られる事は無いでしょう。AMGのフラッグシップであると同時に、当時として、出来ることは全てやったというメーカーの「気合」は、10年落ちのこの車輌からも消え失せていないどころか、ますます濃厚に感じられました。

それから二週間後、私はAMGS600L 6.0を手に入れました。三重県に住むオーナーの元に引き取りに行った帰り、高速道路を中心におよそ400kmほど走行しました。結論から言うと、近年、私が入手した、あるいは経験した車の中では、極めて印象に残る車輌でした。これは、多分長い付き合いになりそうです。

しかし、買って、乗って、経験して初めて言えることは、世間でAMGほど誤解に満ちたブランドは他には無いのではないでしょうか?このW140ベースの12気筒のAMGには、三種類あるそうです。まず初期型のAMG600SELは、エンジンは、ノーマルで、アルミ、サス、マフラーエアロの4点セットに、オプションで特別内装というモデル。次に、S600L6.0は、エンジンをややいじって、440psにパワーアップし、先ほどの4点セットに加えて、より豪華なオプション内装が選択できるタイプ。私の購入したモデルはこれです。そして、7.0とか7.2というのは、馬力も500ps以上まで調教され、足回りもそれなりに変更刺されているタイプ。(ボディへの増し溶接も行なっていると思われる)これは、そもそもワンオフに近いので、流通そのものが殆ど無い。

当車輌は、ある関西の組織の長が、数年保有した後、下取りに出したが、流石に関西でさばけないので、名古屋のある外車屋(偶然、昨夏にカマルグを買おうとした店だった)に持ち込み、そこでも数年売れず、お店の名義で保有し、前オーナーがその店と懇意にしていた事から、これも何かの縁と、5年前に購入したとの事。前オーナーによると、初代オーナーは、流石に整備は徹底的にやっており、消耗部品や、準消耗品はすべて定期的に交換していたようで、自分がやることが、マウント関係の交換、油脂類の交換くらいしか無かったという。しかし、彼も、自分の所に来てからも、その間、屋根付のガレージに眠っており、5年で1万kmも乗っていないようだ。

田舎の空いた大きな国道を、ゆっくりと走らせてみる。はっきり足が硬いのが分かる。W140の12気筒モデル特有の、船で揺すられるような、フィーリングは一切無い。ブレーキング時、加速時、レーンチェンジ時、姿勢は極めて安定している。しかし、一般道での乗り心地は決して良くは無い。今ではとりたててて珍しくもない255/45/ZR18のタイアは、路面のわだちに敏感で、高速のつなぎ目には、それなりのショックを伴う。エンジンは、AMGの真骨頂であろう。数値的な出力は、ノーマルの10%増しなのだが、体感的には、15%増しという感じ。はっと気付くと、一般道でも100Kmになっている。加減速の際に、姿勢変化が無いので、スピードを感じにくいのだ。高速で、普通のペースで流していると、140Kmになってしまう。300kmメーターは怖い。内装は、素晴らしいとしか言いようがない。



元の600SELを知っているだけに、この作りこみの凄さが分かる。これだけでも買う価値はある。ロールス&ベントレーとはまた違う浮世離れした風情がある。私のは、グリーンとベージュのコンビと4座シート。ダッシュは、全て革張りのステッチ入り。天井はアルカンタラ。左右のドアもウッド尽くしで、開閉が重い。これはうれしい悲鳴だ。 やはり、ノーマルとの差額分だけきっちり仕事してあるという意味では、AMGも大した物だし、その分セッティングには時間とお金と経験が必要ということも感じられる。他のクルマでは、このような昂揚感は味わえない。

ベントレーにDYAUDIO ESOTARを装着

また、過去ネタから、、、時は遡って、2006年10月の話。

さいたまの大宮のオーディオショップ「PEACE」
で、ベントレーのオーディオ装着をお願いしました。このお店は、店主はまだ30歳くらいとお若いのですが、パイオニアのカロッツエリアXのコンテストの常連であり、ドイツの有名メーカー「ブラックス」のコンテストでも優勝した実力店です。店主は、もともと電装関係のお仕事だったようですが、趣味が高じてオーディオの世界に入り、ショップを構えるに至ったようです。と言っても、本当に気さくで、礼儀正しく、オーディオが好きで好きでしょうがないという店主のこだわりとチャレンジ精神が伝わってきます。

私がこのお店を知ったきっかけは、2005年の幕張のカーオーディオのイベントで聴いたデモカーの中では最も、グッとくる音色を実現していたからです。今回使用した、ディナウディオのエソターと呼ばれる巨大なツイーター(15cmくらいの直径)は、イタリアの高級スピーカーメーカーである、ソナスファベールにも使われており、弦楽器の再生においては他の追随を許さないメーカーであります。

このESOTARを如何に装着するかが、今回の大きなチャレンジでした。 そして、問題は16cmウーハーです。ディナウディオのウーハーは鳴らしにくいので有名です。ベントレーのドアは前の三分の一くらいのとこで仕切り板があり、容量がかなり小さくなっています。ここでの背圧を上手に調整しながら、出てくる音のピーク・ディップなどの問題を巧くまとめながら、スピーカー本来の音色を引き出すのは、素人にはまず無理でしょうね。



プロショップはデッドニングでも、車種、スピーカーの種類、装着位置で、プチルゴム系やアスファルト系のものを上手に使い分けます。また、バッフル板も、MDFやアピトン合板やシナ合板など、様々な特色を活かして使い分け、ベストな調整を行うのです。なお、カタログデータでは分からない、(そもそもカタログデータはかなりばらつきが多いので信用に値しない)し、スピーカーも装着するとインピーダンスがかなり変化しますので、やはり自分の耳が最後の頼りではないかと思います。



最近では、カロッツエリアXなどのデジタル・プロセッサーが大流行ですが、実際に聴いた感じの満足感は、アナログだろうがデジタルだろうが、最後は自分の好みになってくるので、お店の方の腕を信じるしかありません。幕張に参加していたデモカーの多くが、カロッツェリアXとソニックオーディオやビーウィズなどの人気スピーカーの組み合わせだったのですが、どの車を聴いても同じに聴こえました。その中で、飛びぬけて音が良かったのは、石川県のアンティフォン、長野県のペーパームーンと、大宮のPEACEでした。

実は当初、ヘッドユニット及びアンプ、DAコンバータ、ケーブル関係をプロの方に頼み、最後のスピーカーのみ、自分でインストールしようと、カナダのAVIの旧型の3wayを何とかして入手し、ドアの内張りをはがし、デッドニングまでしましたが、、、、挫折しました。 過去に、数回、ハイエンドオーディオをすべて自分で取り付けたことがあるのですが、かなり大変です。内装をばらす、ねじを外す、ケーブルを引く、週末ごとにチビチビ作業して、片付けて、又チビチビ作業して、片付けてを繰り返しているうちに、パーツが消えてしまったり、装着方法が分からなくなったり、結局車を傷めてしまい、価値を下げるだけだと気づきました。



確かに付けて音を出すだけならば、素人でも出来なくは無いのですが、仕上がりが全く違います。そして何よりも音のまとまりが違うのです。DIY整備は楽しくお金の節約にもなりますが、「プロ」の仕事をどう考えるかという問題は人それぞれでしょう。自動車整備の作業工賃は、時間当たり8000円前後だと思います。当然、その中には、利益は当然として、工場設備や工具など、、そして何よりもそのプロが一人前になる為に要した時間というものも入っているわけですから、そんなに暴利ではないと思います。

私も20代の頃は、相当カモられましたし、嫌な思いもしました。今のようにインターネットもなく、マニアックな車だと情報が限られていますから、悪徳ショップや正規ディーラーの言いなりになっていましたね。今思い返せば馬鹿馬鹿しい限りですが、それも一つの人生勉強で、決してムダではなかったと思っております。やはり「その道のプロ」の仕事には学ぶ点も多く、雑誌には載っていないが「技術レベルが高く、良心的な工場」や「若いけど勉強熱心な職人」などと出会う事は、中古車趣味の醍醐味といってもいいでしょう。

又、逆に雑誌にも載っている有名なお店だけど、実際はたいした事なかったり、あまりにも自信満々だったり、個性が強すぎたり、またあまりにも商売熱心すぎて、自分とは合わない場合も多々あります。よく「中古車選び」は「店選び」、「店選び」は「人選び」と言われます。中古車は新車に比べて、かなりの人間が介在しますし、そういう付き合いを上手にすることは、なかなかの人生修行になると私は思っております。

カーオーディオの世界で、「前方定位」という表現があります。ダッシュボードの向こう 側に、音場が結ばれるという状態を指しますが、これを実現させる為に、デジタル・カー オーディオの世界では、タイムアライメントやデジタル・ネットワーク、イコライジングという画期的な解決策が提案され、一気に水準を引き上げましたが、逆に趣味性という ものから、どんどん乖離しているように思います。私は、かつてはデジタル音場派でした が、ああいうピンポイント定位の手法に興味を失って、限りないユニット志向の音色派になってしまいました。


装着したばかりのディナウディオのEsotarの鳴り具合は、まだエージングも半ばだったので、まだこれからと言う感じですが、雰囲気だけは、ムンムンしています。アンプもオーディソンの旧型のVRシリーズですので、相性もよろしいのではないでしょうか。そんなことよりも、Esotarの支配力があまりにも強いので、ヘッドがマッキンだろうがアンプがオーディソンだろうがあんまり関係ないのです。。エンクロージャーに入れて、正面から聴いてもかなり強烈ですが、車内の狭いスペースで真横から、鳴っているのもまた凄いものです。

ベントレー ターボR ラッカー塗装を復活させる!!

ターボRの方ですが、ハイファイ・オーディオを登載し、傷ひとつ付けない様に、注意し注意して管理していたんですが、素人の 手慰みで使ったコンパウンドでボディのラッカー塗装が溶解し、また夏の炎天下で通気性の無いボディカバーが災いして、ボディ全体が雲上の結晶が出来てしまい、恐る恐るコンパウンドで擦ってみても、全くダメ。


困った挙句、持ち込んだコーティング業者には、「無理」と言われ、コーンズには、「全塗装しかありません」と言われ、既に諦めていたんですが、、、復活しました。 しかも、納車時よりも、さらに綺麗になっています。ラッカーには無理と言われた、ガラスコーティングを工夫して塗布していただき、今はビカビカです。。今回は、練馬にある某カリスマショップでの施行ですが、このサイズですと、三人がかりで丸4日くらい掛かるらしく、代金もそれなりですが、その辺のコーティング屋とは、レベルが全く違います。これは断言して言い。 今、ワックスはあんまりはやらないようですね。やはり、ワックスがけはしんどい。かんたんで艶の出る、コーティングが人気のようです。自分で使った事はありませんが先日、ベントレーを専門店で施行してもらったところ、「落ち着いた艶」とリクエストしたのですが、仕上がりは、写真のとおりビカビカでした。 噂には聞いていましたが、ガラーティングは、やはり凄いです。まあ、職人の下地処理が凄いのですけどね。 しかし、こういうのは旧い英国車には全く似合いませんが、紫外線などからの保護なども考えると、旧い英国車のラッカー塗装のボディをガラス・コーティングするのは、悪くはないなと思います しかし、施行をお願いする前は、メールで送った画像を見て、「多分、無理でしょう」と言われました。「でも、まあ一度見てみます」という言葉に、すがる気持ちで車輌を持ち込んで待つこと一週間。。文句の付けようの無い完璧な仕上がりに、ビックリ仰天です。 このように、ダメと言われた箇所に対しての、セカンドオピニオンは、重要だというケースは、他にもありますので、ご紹介していきます。
エンジンルームも綺麗にしていただきました。

ロールスのホイルアライメントを調整に、町田まで

このブログは、おととしから始めて、かなり長い間休止していたので、作業の順番が前後するのですが、三月の下旬に、ロールスのホイル・アライメントを調節しに、東名の横浜町田インター近くのモンスターというプロショップに行ってきました。

ここは、ランエボやインプレッサの競技車輌を請け負う本物のプロショップ。当然、腕は確かで、接客も素晴らしい。
値段も量販店よりも安く、(国産なら測定料で5800円から、外車ならその倍くらい)極めて良心的なショップだとお勧めできます。 小生のシルバースパーⅡは、左に流れる傾向が顕著にあり、GSWATという最新鋭機で計測したところ、トーだけではなく、色んなところが微妙に狂っており、調整できる箇所も少ないので、トーを少々いじって、そこで終了としました。

「完全に調整できていないので、残念ですが、、、」との事であったが、乗ってみるとかなり、左に流れるクセは取れている。後は、タイアの交換である。。ここで、真打「AVON」登場か、、、緊張してしまう。 しかし、ベントレーに比べると、ロールスは乗り易い。数値的には、パワーでは劣るが、体感上は殆ど気が付かないくらいだ。ただ、、高速性能は、120kmを超えると、かなり怖い。ベントレーは、160kmくらいまでは、怖くない、、が風音がすごい。それと、ブレーキがプアーなので、怖くて飛ばせない。しかし、ドライビングが楽しいのは、ロールスのほうです。あのふあふあとした感じがたまらないのです。

W140とR129は、兄弟のようで、兄弟ではないように、SZ系のベントレーとロールスも兄弟のようで、少し違う。誰が言ったか知らないが、ベントレーはドライバーズカーでロールスは後席のクルマというまことしやかな「都市伝説」も「風説の流布」に思えてくる。

シルバースパーⅡ DIY作業で失敗する

三月の上旬に納車されたロールス。その時から、信号待ちで、ハンチングをする傾向があったので、DIYでプラグのスス落としをしましたが、かえって振動がひどくなってしまい、困っておりました。先週に、純正指定のプラグが入手出来たので、交換してみましたが、やっぱり駄目みたい。。最悪な事に、何本かプラグがきちんと入っていかなくなってしまいました。いやな予感。。。

近所のガソリンスタンドに泣きついて、見てもらいましたが、どうもねじ穴をなめた模様。一箇所だといいのですが、二箇所なめた可能性があります。多分、ヘッドを外して、ねじ穴の補修をしなければなりません。。。トホホ、、、、自分でDIYをするのは、内外装やオーディオにします。プロをなめたらいけませんね。。。 (駄洒落)

プラグ交換などは、整備の初歩の初歩という甘い認識が、大きな失敗につながってしまいました。小生は、今まで、エンジン関係の大きなトラブルは経験したことが無く、オイル漏れや、その他の電装関係のトラブルも皆無です。今回の失敗は自分の認識の甘さや、準備不足、せっかちな作業、、、 もう既に、後の祭ですが、プラグの交換は、実はリスクが大きく、走行後すぐに交換すると、プラグが抜けにくい、作業時にやけどするなど、、、やってはいけないものだそうです。当たり前か、、、
多分、ヘッドを外して、内燃機屋でリコイルを打ち込んで、新しいねじ穴を空けなければいけません。アルミのエンジンだけに、軟らかいのでしょうか?中途半端な作業をすれば、圧縮比がおかしくなって、パワーダウンの恐れもアル。いい加減な作業は、失敗につながり、ひいては事故にもつながるという、「戒め」として、謙虚に受け止めたいと思います。
DIY整備は楽しいし、お徳だし、上手くいった時の充実感は、言葉ではいえません。しかし、実はかなりリスクが高いことは認識すべきです。半端な、ジャッキ・アップ状態での一人作業、SST無しでの作業、危なくて、プロならば絶対にしないような事をやってしまう。。だから素人は怖い。。
しかし、こんな事でめげてはいけない。。私は、リスクをとって、ここにいる皆様の暇つぶしに貢献せねばならない。 どこの馬鹿が、自分でロールスのプラグ交換を、オートバックスの駐車場でしてねじ穴をなめる愚考を犯すだろうか?この顛末は、自分でもどうなるか分からないが、自動車雑誌には、こんなネタは出てこないだろう。
そこで、4月26日に、旧車も大歓迎という、第三京浜の都築インター近くのコスモオートに作業を依頼しました。一箇所は目視可能な場所、もう一箇所は、目視が不可能ばかりか、ハイドロやACホース関係の下にあって、すべて外さなければ作業できない場所にあり、月曜の午後に整備は完了しました。その奥のほうのねじ穴は、かなり奥までなめてしまったとのことで、今後の交換は、十分に気をつけるようにとの事です。ここの工場主は、本当にいい人で、このためだけに特殊工具を揃えてくれて、それでも請求は2万3千円でした。引き取りや納車も行うとの事ですが、この程度の事で、一週間も工場を占拠してしまい、お手を煩わせて申し訳なく思っております。こういう工場ですから、常に満杯で、都築インターからすぐなので、アクセスも便利です。店主は旧車は大歓迎との事なので、また色々とお願いしたいと思っております。

ロールスロイスシルバー・スパーⅡのタイア交換


Z系と呼ばれるロールスやベントレーの純正タイアのサイズは、235/70/R15、255/65/R15という特殊なサイズで、現在日本で入手できる銘柄は、AVONのTurboSteel、コンチネンタルのエココンタクト、GOODYEARなどがありますが、普通のタイア屋ではまず在庫はありません。RV用なら一般道重視のTOYOや、ミシュランなどがありますが、トレッド・パターンや、サイドウォールのデザインが、やはりこのクルマの雰囲気を台無しにする恐れがあり、対象外となります。


私は二年前、ベントレーの旧くなったAVONを、コンチネンタルに交換しました。純正は255/65/R15ですが、乗り心地と費用対効果重視で、235/70/R15に変更しております。コンチネンタルは、1本1万4千円程度とリーズナブルで、ベンツの純正指定にもなっているように、品質には問題はありません。 しかし、自動車評論家 福野礼一郎氏の「極上中古車の作り方」によると、「AVONは極上の乗り心地、ロールスはAVONに限る」とのことで、どうしても、三月に納車されたルバースパーには、AVONのそれもホワイトリボンを装着したいと、考えておりました。


問題は値段です。コーンズ純正価格は、7万円以上らしく、通販で買っても5万程度とかなり高い。ならば、英国から直輸入するという手がありますが、イントロカーという英国のオンラインショップの価格は、およそ1本100ポンド(2万円)に、8万円の送料が負荷されます。あまりお徳感が無い。 しかし、米国のあるサイトで、http://www.tirerack.com/1本あたり177ドルというのを見つけ、送料込みの見積もりを取ると、送料の200ドルを加えて、合計で1000ドル程度で購入できそうです。1本あたり2万5千円ということですね。

ちなみに、このお店は、米国以外の居住者にはカード決済不可なので、海外電信送金をする必要があります。大手都市銀行ですと、大体、6500円相当がかかります。手続き後、その晩のうちに確認メールが到着し、四日後には自宅に到着。世界的なITと流通革命のすごさを感じます。
日本において、ドイツ車は、安価な輸入OEMパーツの登場で、整備コストが飛躍的に低下し、旧車のコンディション維持に大いに貢献したと思いますが、英国車、イタ車、仏車は、いまだその途上にあり、特に高級車においては全くのブラックボックスという状態だと思います。その理由の一つは部品の流通コストにあるのですが、これは専門ショップですら、ディーラーから部品を購入していることが多く、独自のルートを持っているところはまだまだ少ないと言えます。
しかし、この円高を利用しない手はありません。ユーロ高、ドル安の現在、欧州車の部品も米国経由個人輸入や、ヤフオクでの中古部品など、10年前の数分の一のコストで手に入ります。 日本の欧州中古車の価格は二束三文、整備代もリーズナブル、任意保険も安く外車天国です。暫定税率の廃止で、ガソリンも先進国で最低レベル、重量税も下がってきたし、強制保険も下がります。自動車税だけは、頭痛の種ですが。。
その後、自宅に戻り、ロールスのタイアを交換に、港北インター近くの、とある中古タイアショップに、持ち込み交換に行きました。高速も空いているので、40分程度で到着。お店は、失礼ですが、「サブプライム」な感じが充溢しており、如何にもな感じ。店員さんは全員二十代の若者ばかりです。タイア交換の持ち込み交換工賃は、交換、バランス取り、タイア廃棄代金も含めて、なんと1本 1250円なり。これは安いです。しかし、作業現場には、リフトも無く屋根も無い。一台づつ青空でジャッキアップして、交換しています。


この時代の、SZ系のロールスのホイールには、数種類あり、私のはアルミ製で、ステンレス製のトリムと、塗装したホイールキャップが付いていました。これらを固定するアタッチメントが付いているので、これらを加味してバランスとらないといけません。普通、タイア交換なんて二十分くらいで終るのですが、今回はホイルの脱着とバランス取で苦労したので、作業は一時間以上かかりました。


では、交換後のインプレッションは、、、まず、以前の交換から7年くらい経っているので、相当に劣化がひどく、三部山しかなく、ショルダー部分にひび割れがあり、遠目にもみすぼらしい感じでした。当然、バランス狂っているので、振動もひどく、100kmでも怖い感じでしたが、交換後は、140kmでもまっすぐに走りますし、ブレもほとんど解決しました。

最後にAVONタイアの乗り心地を報告しましょう。私の主観では、まだ、新品という事も考慮しても、AVONは、福野氏が著書で絶賛しているような「とろけるような極上の乗り心地」という程の感銘は受けませんでした。 これは、私が普段使っている車で、BSのレグノやヨコハマのdbなどの静寂製と高性能を両立させたタイアに慣れているせいもありますが、ベントレーに装着している、ドイツ製のコンチネンタルのエコ・コンタクトに比べても、明確に優れている点は特に感じられませんでした。コンチネンタルはF1などに参戦していないので、日本ではまだ知名度は低いものの、ドイツではベンツやBMWの純正指定メーカーであり、ハイパフォーマンス車ではAMGなどにも純正指定されている高級ブランドですから、AVONとは格が違うと思います。

AVONは、コーンズ価格が馬鹿高いので、過剰な品質を期待しがちですが、冷静に考えれば、タイアのような、スケールメリットが重要なコモディティ商品では、あるブランドが際立って高品質と言うことはあり得ないのです。ましてや、AVONのような弱小メーカーが、高品質のタイアを開発できるわけが無く、TURBOSTEELという二十年前のタイアの性能が、世界的な巨大メーカーの汎用タイアと比較して、優れているはずも無い。「ロールスにはAVONに限る」というのは男のこだわりとしては、良く分かりますが、身銭を切った一人としては、「どっちでもいいんじゃない」というのが本音です。

2008年5月3日土曜日

ベントレーターボR エアコンのガス漏れ修理 

さて、先週の火曜日は、朝9時から日曜日にもお世話になった、藤沢のオート新町まで、ひとっ走り。日曜日に初めてお世話になって以来、このお店の修理のレベルの高さ、作業の迅速さ、良心的な請求金額にすっかり惚れ込んでしまい、全て作業をここに任せようかと思っております。


「痒いところに手が届く」という言葉があるが、まさにここはそういうお店。創業来、三十年以上、この道一筋20数年のN工場長は、まだ四十代半ばの働き盛り。連休の間にもかかわらず、皆が手際よくてきぱきと作業をしている。


マスコミがもてはやす一部の職人気質の頑固親父系のメカニックの話はあまり好きになれない。「最近のクルマはコンピューターだらけで、、、云々」、よく見ると、リフトも無く、テスターも無い。おいおい、、コンピューターは、もうベンツなんか、20年近く前から使ってるって、、、 こういう趣味のお店って、店主の個性が強すぎると、何でも経験第一主義に陥ってしまい、逆に言うと世界が狭い人が多いような気がします。設備投資に金を使わない主義なんだけど、料金は一流なので、まあいい商売だとは思うが、そういう人はたいてい、株で損なんかしてたりして、興醒めです。

この工場で、4月29日に、600SLのガス漏れ修理があまりにも上手くいったので、
「だったらベントレーは出来ますか?」「基本的には出来ますけど、ガスはR12ですか?」「はいそうです」「ガス漏れのストップリークは、R134専用なのでR134にコンバージョンしないといけません」「そうすると、リキタンとエキスパンションバルブも交換になりますか?」「いいえ、今のコンバージョンキットは交換無しでもできますよ」「えーっ本当ですか?」

他の店での、最初の診断は、ガスがなかなか吸い込んでいかなかったので、エキパンか、ホースのどこかが詰まっているので、出来れば全て交換した方が、長い目では安く付くと思います」との事であったので、これは嬉しい。 作業の手順は、まず真空引きをして、R12ガスとコンプレッサーオイルを出来るだけ除去し、その時点でのガスのリークをチェックする。ここで、問題なしとなれば、R134コンバージョンキットを、ガスとコンプレッサーオイルと一緒に注入し、R12用のオイルを中和する。その作業と並行して、ACストップリークを注入する。このキットには、蛍光剤も含まれているので、部分的な補修が必要な場合は、交換となる。

待つ事2時間。真空引きの結果、懸念してした、大きな漏れや、詰まりは無く、ギンギン冷えた冷気が出てきました。素晴らしい!!!これで、作業代金は、たったの46830円(税込み)。(その内部品代が24600円)知らない間に、外車のエアコンの修繕方法は、革命的な進歩を遂げていたのです。 この時期になると、外車のエアコンの修理で、電装屋は大忙しになる。外車でも、日本電産やサンデンなどの日本製に切り替えたメーカーのクルマは、対して壊れないが、ベンツ、BMWなどは、年代にもよるが、日本製にははっきりと耐用性で劣るBOSHなどを使っているので、トラブルも絶えないようだ。

かつて、ACは、中古外車維持の最大の鬼門であった。とりわけ、90年代前半までのR12仕様の車輌は、R12ガスの有害性で、ガスそのものが入手困難です。その為に、R134をR12に対応可能にしたものが出回っていますが、これはその後に、トラブルになるケースが非常に多いとの事。なんでも、中途半端はいけないのですね。一口にエアコンのトラブルといっても、単なる微細なガス漏れのようなものから、エキパンのつまり、ブロアモーターの故障、電装系の故障、エパゴレーターのガス漏れ、コンプレッサーの故障、ガス漏れ、、、など多種多様でかつ複合的なものが多く、そのトラブルシューティング能力が、修理の要諦ではないかと思います。


よくエアコンの故障というと、すぐにコンプレッサーの交換という、最悪コースを想像してしまい、胃が痛くなりますが、小生の場合は、過去にエアコンでのトラブルでコンプレッサーに原因があったケースは一回も無かったです。コンプレッサーというのは、思っているより丈夫ですし、最近はいいコンプレッサーオイルがあるので、何とかなる場合が多いのではないかと思います。また、ヤフオクでは、中古のコンプレッサーが、二~三万程度で出品されているので、もし駄目になっても、とりあえずは何とかなります。

ホース関係の漏れは、これも厄介です。とりわけ圧力かかる高圧ホースの金具部分のカシメのところからの漏れは、ケミカルでは無理な場合もあります。外車の場合、この高圧ホースが高いので、(ベンツでも7万程度、ジャガーやロールスの英国車は、もっと高いはず。ちなみにSZ系のロールスは、純正品で13万以上!!)悲劇を生む事も多かったのですが、小生は名古屋の専門工場に送って、ホースや金具ともに、国産部品を使用して、完璧にリペアしてもらいました。費用は1・5万でした。

なかば、消耗品扱いの、エキパンやリキッドタンクですが、エキパンが詰まってしまうのは、コンプレッサーから出てくる金属粉が原因になっていると言われますが、果たして10年以上の前の車で、そんな金属粉が出てくるでしょうか?私の想像では、その原因の一つとして、よく量販店やガソリンスタンドで使用している、R12対応の(134aを改良したもの)のガスと、すでにその車で使用していた、コンプレッサーオイルとの相性にあると思います。



私は過去に、このパターンで二回もエアコンが駄目になりました。ガス交換の際には、量販店やガススタンドは避け、専門店に持ち込み、必ず真空引きと、コンプレッサーオイルを全交換(それでも少しは残る)をして、以前のガスやオイルが混ざらないように最新の注意が必要ではないかと思います。 また、ガス圧の調整はかなり難しいそうで、慣れていないお店では、つい沢山入れてしまい圧力がかかり過ぎて、ガス漏れの原因になってしまうそうです。これは車ごと、その状態にもよるので、経験のあるメカニックに任せたほうが良いとの事です。

R134へのレトロフィットキットやACストップリークの考え方については、私がお願いした「オート新町」のN工場長によると、確かに今までは賛否両論だったそうです。かつてのケミカルは、水分に反応して固まってしまったので、当然エキパンとリキタンの同時交換が条件となりましたが、今のケミカルは、ゲル状のもので、空気に反応して固まるというか、凝固するそうで、これがコンプレッサー・オイルと、ガスに混ざって、エアコンのシステムの内部を、循環していく間に、問題のある箇所を抑えていくという修理方法なのです。(間違ってるかもしれませんが)よく、「R12対応のコンプレッサー」とか言うお店がありますが、そんなものは無いという事です。

しかし、エパボからのガス漏れは、完全に新品に交換しなければ、多くの場合は直りませんし、特にベンツの場合は、これは悲劇を生むケースが多々あります。小生も、R129,W140×2の三台で、来るべき悲劇に備えて、心の準備をしております。
それにしても、エアコンの修理も一声三十万だ、五十万という時代はすでに過去のものになりつつあるのではないかと思います。医療の世界でも、内視鏡手術が患者の心身の負担や入院期間の短縮で病院ともに大きなメリットをもたらしたように、最新のケミカルを上手く活用する事も、中古外車の維持には欠かせないポイントなのかなと思います。

このあたりの考え方や、知識は、コンピューターチューンと同様に、外車よりも国産車のチューナーの方々の世界では進んでおり、参考にすべき点は多々あります。

ロシアよりガスをこめて From Russia with Oil & Gas

007リーズの中でもしどれか一つを選べと言われたならば、多くのファンは、第二作「ロシアより愛をこめて」(原題From Russia With Love)を選ぶでしょう。この映画が公開されたのは1964年で、東京オリンピック開催、ビートルズ来日と日本の高度成長の象徴のような年です。この「ロシアより、、」で、世界的な007のブームが生まれ、現在まで21作が作られています。 昨年公開された「007・カジノロワイヤル」は、原作に忠実に製作され、好評を博しましたね。
かつて、ジェームス・ボンドは、原作の小説とは違い、映画では、世界をまたに駆けるプレイボーイとして限りなく偶像化されていました。特に、初代ボンド役のショーン・コネリーの刷り込みは大きく、以後のボンド役の役者はほぼ全員、コネリーの呪縛から逃れられなかったように思います。しかし、「007・カジノロワイヤル」は、原作に忠実なタフなボンド像を描く事に成功しており、また新たな境地を開いたように思います。近年の、007シリーズの凋落の原因は、S・コネリーのボンド役の降板だけではなく、90年代からの冷戦構造の崩壊という、壮大な舞台を失った事と無関係ではないでしょう。

しかし、今や米国のパワーが相対的に低下し、経済では中国やインドが、そしてロシアは、豊富な天然資源を国家戦略として大国として復活しました。このユーラシアの地政学的なバランス・オ・パワーの変化を背景に、再びロシアは、国際政治の主役へとカムバックしてきたようです。
ロシアは原油の生産では世界一位であり、 世界の天然ガス埋蔵量の27%を保有する資源大国です。EUのガス需要の35%を満たし、次はガス需給の逼迫(ひっぱく)が予想される中国やインド、そして米国にも照準を定め、おととし、初めて液化天然ガス(LNG)を輸出し、資源外交を活発化させています。そのロシアの国策企業の要となるのが、全世界の23%のガスを製造し、全世界の埋蔵量の38%を保有するのが、ガスプロムです。

ガスプロムは、時価総額30兆円を超す超巨大企業。そのガスプロム会長こそが、プーチンの後を継ぐ次期大統領、ドミトリー・アナトリエヴィッチ・メドヴェージェフなのだー!!1965年生まれの42歳、、、企業では係長か、課長クラスだよ。 もちろん、プーチンの院政は当分続くが、彼も只者ではないだろうね。みるからに、賢そうな顔してるよね。
前置きは長いのだが、こちらのガス問題として、、、 小生の保有する、ガラクタ二台に、エアコンのガス漏れが襲ったのです。外車のガス漏れといえば、かつては、30万から50万コースの修理代金を請求されるという怖い代物だった。果たして、無事に直るのでしょうか?
先週の日曜日は、藤沢の辻堂の駅の近くのオート新町に、600SLのエアコンのガスリークの修理に行ってきました。ここは、土日も開いていますし、受付のみではなく、修理も可能。ボッシュの代理店もやっているし、ノウハウも豊富です。創業から30年以上も、第一線でやってきたというのは、すごい事です。

R129のエアコンは、昨年だけで二回も、違う工場で修理を依頼しています。一件目は、原因不明のガス漏れとの診断→施行せず、二件目は、とりあえず蛍光剤とガスを入れたら、漏れていないとの診断でしたが、二ヶ月でやっぱりガスが空になりました。今回は、三度目の正直で、定評のあるオート新町さんで、ACストップ・リークという、ガス漏れを止めるシール剤を注入し、ホース内の隙間を塞いで、ガス漏れをとめるという作業を依頼しました。

真空引き後、ACストップ・リークを注入、およそ2時間で作業終了。今のところ寒いぐらいにギンギンに冷えています。ついでに、ASRスイッチの点灯の診断をお願いしましたが、テスターでチェックしたところ、ハイドリックのコンピューターに異常があるらしく、「一応、エラーをキャンセルしておきましたが、もう一度点灯したら、高額な修理になるかもしれません」との事。その後、夕食のために外出したら、なんとASRのスイッチが点灯していません。多分これは偶然で、また点灯すると思いますが、なんだかうれしいものです。(今のところも異常なし)

これで、600SLは、キーレスエントリーのユニットを紛失しただけで、後はほとんど合格レベルまで、持っていく事が出来ました。GWは、600SLとロールスに富士通テンの1DINNAVIを装着して、AVONが日本に到着したので、ロールスのタイアの交換をして、心をすっきりとさせたいと思います。あと、600SELのバッテリー交換と、アンテナ交換もせねば、、、、