2013年8月22日木曜日

E66 760Li トランスミッションの修理に成功する!!

事の顛末はここから

このトランスミッションはZF製の6HP26という型式で、BMWではE65、E60、E90、ジャガー、ロールスロイス・ファントム、マセラッティ・クアトロポルテなど、多くの車で使用されている。6速になり電気式になった新世代のZFのトランスミッションは、内部のクリアランスが極めてシビアに設計されており、走行距離には関係なく、エラー表示が良く出るとの事である。

みんカラから、同じような症例のご報告

あまり悪口は書きたくないが、私のW140のATの不調のトラブルシューティングの際、デルオートは、全く勘違いをしていた。そればかりは、請求額にも不明な点があり、あまりお勧めしない。ちなみに、ヤナセはいうまでも無い。





ZFのトランスミッションは、車種を問わず様々な症例が報告されており、信頼性に関してはやや問題があるようだ。

「ZFのATは良く壊れる」というのは本当で、旧くからのマニアは「ガラスのAT」などと、いかにも通な話をしたがるのだが、、、

しかし、、外車の中で自社製のATを搭載しているのはメルセデスベンツだけで、その他のVW、アウディ、BMW、ジャガー、ポルシェ、アルファロメオ、プジョー、ローバーなどはZFのATが搭載されているのだから、「ZFのATは良く壊れる」というのは、当たり前と言うか、「夏は暑い」と同じ話なのである。そして、それも国産のJATOCOやアイシンとの比較であり、ベンツのATも良く壊れることは同じである。

世の中には、このような根拠の無い定説がまかり通っている。W140は修理代金で何百万もかかるだとか、BMWのV12エンジンは高速で突然に片肺になるとか、、、ロールス&ベントレーは、パワーウインドウの故障に100万円かかったとか、、全て、実体験の無い人が知ったかぶって吹聴している話である。

では、、、私の症例を紹介します。

メカニック氏によると中をあけてみないと分からないが、機械的な故障のほかにコントロールプレッシャーリーク、の可能性もある。その場合メカトロニクスオーバーホールにて直ることもある。


そこで、オイルパンをはがして状態を点検してみると、、、




とりあえず大量の切子は発生していないのでAT本体は大丈夫そう。

メカトロニクスを取り外し分解しているとこれだろうと思える原因発見し、修正修理して組み付け。


新品のオイルパンとコネクタースリーブを組み付けATF注入し、リフト上で試運転し各ギアにシフトするかチェックします。




今回は、トランスミッションの本体の方ではなく、バルブボディのソレノイドのOHおよびオイルパンと一式になったATストレーナーの交換、そしてATFの全交換を行った。調整込みで総額20万円でした。同じような症状に悩んでおられる方は、まずはこのバルブボディから手をつけてみてはいかがでしょう?

オートマチックの修理はブラックボックスですから、良心的な工場にお出しになることをお勧めします。電気式の場合は、かなりの確率で電気系統もしくはコンピューターのトラブルですから、すぐにOHをすすめるところは注意したほうが良いですよ。

また、OHと言っても、どこまで直すのか素人には分かりません。激安の焼肉がお得ではないのと同じです。

お勧め工場は、関東ですと、少し遠いですが、茨城県のJUST自動車が断然お勧め。というか、ここ以外は入れたくありません。※ZFは対応出来るかは不明ですが、、、

横浜ならば、AUTOPRIDEが良心的かと思います。


2013年8月18日日曜日

本当に久しぶり、、、ベントレーターボR  ワイパー交換

もう私の中ではすでに過ぎ去った過去のものとなりつつあるベントレーターボRであるが、まだ色違いで二台も保有している。エボニーブラックの方は、今年で4年目、シリカ(Silica)というシャンパンゴールドのような色の方は、まだ2年目であるがずっとナンバーをつけていない。

思えば、6リットル以上のエンジンを持つSZ系と呼ばれるベントレーを二台と、W140も二台も保有していたので、私のキャパシティは一杯一杯であった。

今年になって、W140を二台とも売却し、E66 760LiとW215 600CL という2000年代以降の車に入れ替えたことで、かなり精神的には余裕が出てきた。

それと、保管環境を確保できたことも大きい。都会において、屋根つきの駐車場を確保することはかなり金銭的にも大変である。しかし、偶然にも市営駐車場の一ヶ月定期を利用することで、直射日光が全く入らない空間を確保できたことは、非常にラッキーであった。

私と同じような目的で、90年代のジャガーXJSなどが埃を被ったままで停まっていたり、なかなか皆さんご苦労様である。

週に一回は、見回りと作業でこの駐車場に来るのであるが、しばらく手をかけていなかったベントレーのワイパーを交換することにした。

例によって、ワイパーアームは450mmの汎用のものをひとつ350円で通販で購入した。価格は安いが、グラファイト加工をしている本格的なもので、量販店のものと同じクオリティである。

この二台は、売却候補であるが、まだまだ手を入れて乗ってみようかという気持ちになってきた。

ちなみに、ブラックの1号機は91年式 シリカは94年式である。しかし、外装、内装とも同じ意匠で
あり、いわゆるシリーズⅡといわれるものにあたる。94年式はすでにⅢに以降しているはずだが、輸入年度と仕様が異なることは良くあることなのか、このあたりは謎である。

ちなみに、RR&Bの各年度の仕様に関しては、シーザートレーディングの宮本氏が権威であるから、HPからその見解を引用させていただこう。


「ターボR」のベースモデルは、一般的にSZ系と呼ばれている,「シルバーシャドウ」(65’~80’)=ベントレー「T」シリーズの後継モデルで、1980年から1998年の間、実に18年間にも渡って生産されたロングセラーモデルであった。だが、一口に「SZ系」といっても、多種多様な進化を繰り返している。その内容・改良点を羅列すると2千箇所ほどにも及んでしまう。これが、妥協という言葉を知らない ロールス社のすごいところでもある。

18年間の中で ロールス版モデルは、3度だけ、モデル名を変えた。それは、90年の「スパー2」、94年「スパー3」、96年「スパー」であるが、、ベントレーモデルの場合、困ったことに、シリーズが更新してもモデル名を変えていなかった。だから、「ターボR」と言っても、どのシリーズのものなのかは分からない。イギリスの販売店などでは、独自に「ターボR・シリーズ2」などと表記している店もある。ターボRと名が付くモデルは、1985年に誕生してるが、80年代の進化は、割愛させていただき、90年代の「ターボR」、大きな進化箇所のみを おさらいしておこう。

1990年: オートライド・サスペンションやインフォメーション・コンピューター・パネルの採用で「シリーズ2」に

1992年:3速ATから 4速ATへ1993年:ベントレー・モデルのみ、コラム・シフトからフロア・シフトにこの変更で、ベントレーは、完全にオーナードライバーズ・カーと認知される。

1994年:ダイレクト・イグニッション・システム採用 ベントレー4ドア・モデルの「ボンネット」からセンターメッキモールが廃止される。これで、見た目にも、ロールスとは違うモデルであることを強調。
内装デザイン変更。Wエアバック採用

1996年:16年ぶりの 大型改良・ターボ・モデルは水冷インタークーラー付きとなり、戦後初めて、馬力やトルクなどのスペックを公表する。・ボディも改良・・・一体型ドア・ミラー採用、フェンダーデザイン変更 大型エアロ・スポイラー採用、グリル・デザイン変更、内装デザイン変更、・アルミ・ホイール・デザイン変更(17インチ)・内装デザイン変更。・ロールス・ベントレー初の「チルト・ハンドル」採用

1997年 ・大型キャリパーのハイパフォーマンス・ブレーキをターボ・モデルのみ採用これに伴い、96年ホイールでは、ホイール内側にキャリパーが当たってしまうため、またも、ホイール・デザイン変更(17インチ)。 結局、96年ホイールと97年ホイールは、各 1年間しか使われていない。・セキュリティシステムの強化。・カタログから、ショートボディの「ターボR」が消える。「RL」のみ販売。

1998年・「ターボRT」発売。(コンチT・スペック・エンジン) 「ターボRL」もカタログから消える。

1998年:新型モデル「アルナージ」にバトンを渡す。

と、こんな感じ。

「ターボR」というモデルに乗ろうと思ったら、次ぐに考えるのがこの中↑の どのモデルに乗るか?となる。正直、1988年以前の「ターボR」に乗る「意味」は、これから始める方にとっては、皆無である。完成度が低いから、維持費も掛かるし、費用 対 効果が合わない。間違いなく、89年~のモデルに限る。あとは、「ご予算」のみ。うちで扱ってる個体であれば、「ハズレ」はないから、どれでもOK。

とはいえ、
今回は、94年モデルの個体・解説であるから、少々加担して、当モデルより(褒める)に、書かせていただこう。94年と95年は、同じモデルと言って良い。逆に言えば、この2年間しか生産されていないモデル。96年には、ボディが変わってしまう。空力には優れているボディとなるが、反面、大切な「グリル」が小さくなってしまう。昔から、ロールス・ベントレーにおける「巨大グリル」こそ、皆の憧れの象徴だった。特に グリルの縦寸は、大切。そびえたつグリルこそが、命。
そう、、

1980年から始まった「SZ系」ボディは、正確には 95年に終わるのだ。その観点からみると、94’95’モデルは貴重な最終ボディ。さらに ダイレクト・イグニッション(プラグ・コードがない)となっているので、メカ的安心度も高い。どうです? 悪くないモデルでしょ

「ターボR」の生産台数1985年~1997年 :4115台因みに当1994年モデルは、内: 196台

一見 多そうだが、、日本には少ない(バブル崩壊後のため)。

1994年 新車時価格・「ターボR」:2678万円 (税込み)無論、世界一高級な「スポーツ・サルーン」であった。この年式モデルは、日常の足代わりに最適。じゃんじゃん乗って「ターボR」の 何たるかを体感して欲しい。世界のVIP、それも ピラミッドの頂点に君臨する方々を 唸らせた その実力は、ハンパなものではない。でなければ、天下のロールス・ロイスとの生産比率を逆転させたことなど できるわけがない。

流通価格こそ安いが、物の価値は 値段ではない。この「ターボR」を乗っていて、例えば、信号待ちで 隣に 現行・新車のベントレーが停まったとしよう、、相手のオーナー様は、あなたの10倍の値段でベントレーを入手したわけだが、、

はたして、どちらの車の方に 満足感があるのか??10分の1の当個体には、もはや入手不可能な最上のコノリーレザーが、隅々まで張られ、芸術の域に達する熟練・職人のバーウォールナットの仕上げ技、ビスの1本にまで妥協を許さなかった最善のクォリティ、、

この室内空間に掛かっているコストは、桁違いなのだ。だから、「値段」など関係ない。


サー「フレデリック・ヘンリー・ロイス」の言葉「価格は 忘れ去られても、品質は存続する」

R129  500SL インナーバッフルの製作


先日、R129 500SLのスピーカーエンクロージャーを元に、ワンオフでバッフルボードを製作を依頼していましたが、およそ一週間で製作が完了し、手元に届きました。


かなりの厚みがあります。
 自動車用のウレタン塗料で防水加工をしています。
かなり頑丈な取り付けです。
ここからは、ミッド(スコーカー)です。



暑いので、作業はもう少し先になりそうです。3wayのスピーカーでかつネットワークが片側で二個あり、バイアンプで鳴らすことを前提にしており、配線関係も含めて再度やり直しになるので、、なかなか大変そうな気がします。。。


2013年8月17日土曜日

BMW 760Li  ヘッドライトレンズの研磨に挑戦 PARTⅡ

先週末、あまりの暑さに作業を断念したが、涼しい時間を活用してなんとか見栄えは良くなった。

しかし、暗い時間で作業したため、耐水ペーパーの研磨を徹底してやらなかったため、樹脂の表面の劣化部分を研磨できず、透明感が得られなかったのは残念である。


以下は、作業前

作業後

作業前

作業後。

向かって右側のレンズは劣化が激しいので、再度耐水ペーパーで研磨をやり直しする予定。


2013年8月13日火曜日

BMW 760Li  ヘッドライトレンズの研磨に挑戦

この暑さはもう人間の限界を超えている。大阪は東京に比べて暑い街というイメージがあるが、大阪は南北に長く、暑いのは北のほうなのだ。豊中市では6月にも37度以上を記録し、昨日は40度を超えていたようだ。

そんな中で、なぜか思いついたように車いじりをしたくなるのは自分でも不思議である。

今年の1月に納車されてから、懸念であったヘッドライトのレンズの研磨を行った。その前に、恒例のエンジン丸洗いを完遂しました。やり方は、マジックリンなどの洗剤をぶっ掛けて、ブラシやスポンジでゴシゴシこすり、ホースで洗い流すだけだけ。電装部品に問題が生じるのではないかという心配はありますが、過去のどの車にも試してみましたが、今のところ問題ない。



これが問題のヘッドライトレンズである。表面のコーティングが劣化して、みすぼらしいことこの上ない。ここが汚いと本当にダサい。。


やり方は、みんカラなどにも様々な方がやり方が紹介されているので、要約すると、、

800番くらいの耐水ペーパーで表面を研磨し、その後どんどん番手を2000番まで上げていく。そうすると表面はこのような状態になる。


ここからは、コンパウンドの出番である。粗めからはじめ曇りが取れて透明になったところで、さらに仕上げ用のコンパウンドにて研磨する。出来れば、ポリッシャーやサンダーがあると作業は段違いにはかどる。しかし、騒音がすごいので、住宅街での作業には向かない。


しかし、もうこの暑さと蚊の攻撃で作業はここで断念した。コンパウンド研磨の成果は次回。

2013年8月10日土曜日

さようなら 600SEL  

5月の上旬、およそ10年ほど所有したW140 600SELを手ばなすことにした。この車はおよそ5千kmのデッドストックで購入し、その間はほとんどノートラブルで私の忠実な僕となって働いてくれた。

この車に対しての想い出は尽きない。車としてもまだまだどころか、これからますます調子が出てくる頃合である。

しかし、私はそろそろ前を向いて歩いていかなくてはならない。思い出に浸っていてはいけないのだ。

幸い、次のオーナーはR129のAMG600SLなども保有するエンスージアストで、整備した後に同色にて全塗装を行う予定と聞いている。いい所に買われて良かった。


W140はもう町では見かけなくなった。今見ると、すでにネオクラシックカーとしての趣すらある。






 まだ、距離は2万ちょっとですよ。。。。売って激しく後悔。。。


 この後席のコンディションはどうだ!!


R129 500SL ドアのスピーカーのインナーバッフルをオーダーする

この500SLの近代化対応として今年の春に、HDDナビとHIDを装着したので、次の課題として見た目には純正のままで中身を本格的なスピーカーをインストールしようと考えていた。

しかし、この500SLの純正のスピーカーにはエンクロージャーが備わっており、インナーバッフルを製作するのは困難をきわめるだろう事は容易に想像が出来たので、なかなか前に進まなかったのだが、、、


しかし、なんでも探してみるもんだね。 

ヤフオクを見ていたら、なんとどんな車にも、スピーカーの材料として最適と言われるバーチ材(樺)でワンオフのバッフルを製作してくれる業者を発見した。その名もバーチ工房という凄腕のプロである。これはトヨタ アリストのバッフルで、見事な出来栄えである。


以下は、私のAVIの3wayスピーカーシステム用のバッフルのうち、10cmミッドのバッフルの製作過程である。非常に難しい形状であったが、うまく造形していただいている。素人にはなかなかこのような芸当は出来ない。

今回の予算は左右、上下(ミッド&ミッドバス)で33000円台と非常にリースナブルなお値段。埋め込みのボルトやウレタン塗装など、道具や設備がないと出来ない作業であるし、なんと言っても仕上がりが雲泥の差だろう。




2013年8月1日木曜日

R129 500SL  パワーウインドウの修理

このR129 500SLの不具合として、左側のPWが動作不良があげられる。この症状は、購入以来徐々に悪化しており、右側と比較して明らかに動きが渋く、昇降時にキシミ音のよううなものも聞こえてくるようになった。そして、先週とうとう動きが止まってしまった。

そこで、意を決して内張りを外すことにした。最近は、インターネットでどなたかが公開されていたものを参考にして脱着を行いました。

簡単なグリスアップで、概ね改善されましたので、私も報告します。


まずは、このメタルのカバーを外します。小さいねじを無くさないように気をつけて。 


次にドアのキャッチのカバーを外します。


次はややな難易度が高いですよ。外す向きに気をつけて(すでに失念)
ウッドパーツの裏です。



大きなこのねじと



こちらかわも、、、


そして、最後はこの10mmナットを外して




内張りを外すとこの通り

グリスアップしました。

こんな形状だったのだア


なるほど、、、こうなっていたんだね。