2013年7月21日日曜日

R129 500SL ヒューズを交換する

今年に三月に車検を継続したものの、ほとんど乗ることもなくなっていたR129 500SLであるが、、、

中古車の常で、乗らないから調子が悪くなる、だからますます乗らなくなるという悪循環に陥っている。

購入以来、すでに4年になるが、購入時に1991年式でありながら走行距離はたったの5000kmというデッドストック状態であったので、タイアや油脂類の交換と、ソフトトップのリミットスイッチのオーバーホールを行い、ほぼ完調になった。

その後も、ほとんど手のかからない優等生で、普段使いの足に活躍していた。これは、二十年超の大ベテラン選手でありながら、驚異的なことではないだろうか。

その後、北海道に転勤になり、道東の大自然をめぐる足として大いに期待していたのだが、2011年の9月にガソリンスタンドでいきなりのエンジンストールしてしまう。JAFを呼んで、応急処置をしてもらっているうち、何事も無かったようにエンジンがかかって、ほっと胸をなでおろしたのだが、、、(以下の写真はその現場)



その後、何事も無かったのであるが、一ヵ月後にまた同じ症状が発生してしまった。こういうことがあると、怖くてこの車には乗れなくなる。都会ならまだしも、北海道の地方都市では、国産車ならまだしも、外車の故障は致命傷である。

そこで私は、インターネットで色々とこの症例を調べ、どうやら燃料ポンプのリレーやW124定番のOVPリレーの可能性が高いと判断し、楽天で部品を購入した。


しかし、この年式のR129には適合せず、どうやらこの燃料ポンプリレーは、ボンネットの助手席側の奥にあるMASセンサーユニットという部品の中にあるらしいのである。ということで、この二つの部品は無用になった。

そこで、中古のMASセンサーユニットを5000円くらいでヤフオクでゲットし、エンジンが停まった状態の我が500SLを交換してみると、見事エンジンがかかったのである!!!!


しばらくの間、この500SLは何も問題なく動いていた。しかし、いつ停まるかわからない車を運転するのは、精神衛生上好ましくない。というよりも非常に危険である。もう季節は12月に入り、気温はマイナス10度を下回る日が続いていた。

季節は1月に入り、厳冬の中で様子見を兼ねて、ちょい乗り程度を行っていたが、ある二月の寒い日、遠方から知人がわざわざ訪ねてくれたので、摩周湖までドライブに行くことにした。



ここで悲劇が発生する。摩周湖の展望台の駐車場で、なんとエンジンストールしてしまったのである。外はマイナス20度の極寒の中、JAFを呼び何とか近くにある日産自動車の弟子屈営業所に搬入した。そこで応急処置を依頼したが、メカニックの方もなんとも仕様がないとのことであった。


そして、日産の方のご好意に甘え、500SLを置かせてもらい、そこでレンタカーを借りて、自宅に戻り、安心第一のセルシオに乗り換えて、日の暮れる中に網走方面に向かって走ったのである。目的のホテルに到着したのは夜の11時前であった。

しかし、私はここで懲りずに、故障の原因は例のMASセンサーだと断定し、またしてもヤフオクで違うMASセンサーをゲットして、仕事の合間に摩周湖近くの日産ディーラーに立ち寄り、極寒の中で交換をしてみた。これで絶対にかかるはず。。。


ところが、車はうんともすんとも言わない。私は、とうとう諦めることにした。最寄のヤナセまでは90km近くある。JAFで運ぶと大変な金額になる。民間の陸送会社だと不動車の場合は相当な金額になるという。そこで、保険会社のレスキューサービスならば50kmまでは無料で、超過料金は9000円くらいであった。後は、陸送会社に任せて私は仕事に戻り、車は無事にヤナセに到着した。

翌日、ヤナセに電話してみると、「特に問題なくエンジンがかかりますけど、、、、」という御返事。

こういう再現性の無いトラブルが一番困る。翌日、テスターにかけたところ、原因は燃料系ではないという。そこで、疑わしいデスビローターを分解したところ、電極からかなりの汚れが発見された。

R129に限らず、この年代のベンツの消耗品で、Oリングの劣化からどうしても湿気が入り、腐食が生じるのだという。とりあえず、ここを分解清掃してもらい、エンジンは安定してかかるようになった。

費用は、総額で15000円程度であった。


何のことは無い。私の見立ては完全に見当はずれであったのだ。。。



その後、半年は問題なく走っていたが、ある夏の日、映画の最終回を観た帰りに、コンビニの駐車場でまたしてもエンジンストールが発生した。さすがに私ももうこの車を手放そうという気持ちになったが、亡くなった妻の愛車でもあったので、なんとか修理して乗ることに決めた。ところが、また何事も無かったように、問題なくエンジンがかかる。しかし、もういい加減うんざりしていた私は、この車をガレージに仕舞い込み、再び動かす気にはならなっかた。

そうこうしているうちに私の転勤が決まった。たったの二日で荷造りから引越しと、七台を一気に陸送することに対する私の不安は募るばかりであった。さまざまな事情で愛車の半分以上は不動状態であり、なかにベントレーのようにカバーをかけっぱなしまま状態で雪を被っているようなものもあった。

さて、一月の上旬の三連休で、荷造り、搬出ともまったくの手付かずであったが、プロの手をお借りして順調に終了し、そして七台の陸送のために二台積みの陸走車と三人のドライバーが自宅に到着した。そこで自宅に停めていたユーノスロードスターを陸走車に載せ、セルシオは自走、500SLはドライバーが自走でを引渡し、次に近くの駐車場に移り、ベントレー二台と600SEL、AMGS600Lはまた、別のドライバーが乗った。そして、日産陸送の営業所までの道程は無事に終了した。無事引越しも終わり、私は北海道に別れを告げ、大阪に向かう機中の人となった。

しかし、数日後、日産陸送から「500SLが動きません」という電話がかかってきた。幸いなことにヤナセの近くにあったので、なんとか自走で行ったものの、一度エンジンをかけるとかからない状態らしい。またしても素人の生兵法でネットで勉強し、「クランク角センサー」が怪しいのでは??と考えてみても、良くわからない。。。もうさすがに私もこの車は駄目だと観念した。もう、全ての悪い箇所を修理するつもりでヤナセに任せることにした。

翌日、ヤナセから連絡があり、「原因がわかりました。バッテリーのターミナルの緩みです」


なんじゃそれ。。。


やんやかんやで、七台の車も無事に順次到着し、この500SLが手元に来たのは最後であった。

その後、エンジンストールのような故障は一切発生していない。もうこの箇所の疑念は一切無いと言える。そこで、三月に車検を通し、普段使いの車として、ナビゲーションの装着と、HIDの換装を行った。

しかし、この春くらいから、様々なマイナートラブルに見回れるようになった。


  1. ソフトトップのシリンダーからの突然のオイル漏れ
  2. シートベルトの警告等が消えない
  3. ウインカーを作動させた際に、メーターの針が大きく振れる
  4. ワイパーの作動が不安定。途中で止まったり、急に動きだす
  5. 左のパワーウィンドウがご臨終
  6. 燃費が急に悪化した。大阪の郊外や街中で3.5km/リットル
まあ、1はすでに対処済みなので、残りをどうすべきであるが、これらのほとんどが電装系であるので、まずはDIYの基本であるヒューズのチェックをしてみよう。

日が強すぎて見えにくいが、ほとんどのヒューズが塩をふいたような結晶が出ている。これはトラブルの原因になるのではないか。


拡大写真がこれである。もしかして、二十年以上もこのままだったのか?以下の写真は交換したヒューズすべて。































その後、エンジンをかけてみる。一気にズワンとV8エンジンが目覚める。一切の息継ぎや乱れも無い。そして、、、全ての警告等が消えている。。やった!!!!!

大阪空港まで所要で走ってみる。まったく問題ない。燃費も心なしか良くなっているような気がする。

このヒューズ交換は、この年代のメルセデスベンツを保有されている方は、ぜひともやっていただきたい。オイル交換よりも大事なメンテナンス作業なのかもしれない。

ちなみに、このヒューズは、ここで購入できる。一袋231円だ!!

思えば、この二年くらい、ろくにメンテナンスをしていない。

森田健作じゃないが、「悪いのは僕のほうさ、君じゃない」

2013年7月15日月曜日

デビッド・オースチンのローズガーデンにて

 今夢中になっている趣味は薔薇の栽培です。薔薇というものは難しいと思われがちですが、それは半分は本当で半分は違うと言えます。薔薇は思ったよりも強健で、地植えでも鉢植えでも特別な手入れや世話が無くとも、立派に花が咲きます。

しかし、樹形を整え次の年の枝を充実させるための剪定や、週に一回の消毒、鉢植えは特に夏場の毎日の水遣りなど、凝りだしたらきりが無いくらい奥が深いのも薔薇の世界です。

大きなお庭が無くとも、鉢植えでも立派な花が咲き、庭があれば四季を通じて、次々と花が咲き誇る薔薇は、やはり花の女王である。

 この写真は、英国の薔薇の育成家であるデビッド・オースチンの大阪の泉南にあるガーデンで撮影したものです。

彼は、古くからある典雅でロマンティックな花形と強い香りを持つ19世紀のオールドローズと、病気にも強く四季咲き性をもったモダンローズを交配に成功し、毎年新しい品種を発表しています。

今最も人気の高い薔薇の作出者ですが、彼が世に認められるまでずいぶんと長い年月がかかったそうです。

 昨年、北海道で咲かせたグラハムトーマス。イングリッシュローズの代表品種です。

同じくアブラハムダービー 最も壮麗なイングリッシュローズのひとつです。つる性もありますので、地植えにするとかなり大きくなります。





 見事なディープカップ咲き。

 この咲き方はロゼット咲きです。オールドローズの典型的な特徴を備えております。


CL600 の内装のクリーニング









中古車を購入した際には必ず行う儀式として内装の大掃除があります。



まずは室内をきれいに掃除機をかけてゴミや埃や砂を吸い取ります。
その後、スチームクリーナーとクイックブライトを使用してテカリを取っていきます。今回のCLは非常に綺麗な状態でしたので(某業者オークションで内装は5点でした)
トランクも綺麗にします。(元々綺麗だったけど)


 助手席はほんとに綺麗でした。

 この車は、シートから冷気がでるベンチレーテッドシートなので、表皮に細かい穴が開いています。

 このアングルが一番かっこよいね。

真正面から見ると白は迫力ありますね。
 このアングルからの眺めもかっこよい。
 長ーい!!

 このコンソールは時代を感じますね。スイッチの質感や合わせや操作感はベンツの最高級モデルとは思えない低クオリティ。CLもこの後の型式になるとかなり質感はアップしています。
 CL600だけのアルカンターラ張りの天井です。
 このあたりの造形というより作りこみが弱点ですね。BMW、AUDI、レクサスと比較にならない低クオリティ。どうしたんだメルセデス!!



リアシートも十分に広いが、基本は二人乗りと割り切ったほうが良い。
 このあたりは、ベンツの文法どおり。
 このスイッチのベタベタはお約束ですね。アルコール入りのウェットティッシュで拭き拭きしたら結構綺麗になりました。このベタベタはE46のBMW、フェラーリ、アルファロメオなどの内装の化粧塗装全てに共通しています。塗装が一番ですが、とりあえずは塗装の除去が第一ですね。

雑誌「GERMANCARS」では、ガソリンの水抜き剤のイソプロピルアルコールを使えば綺麗になるとのことでしたが、、、今度チャレンジしてみます。



 綺麗ですなあ(笑)