2010年6月27日日曜日

Freude am Fahren 駆け抜ける喜び  E38 750iL

私の外車人生の原点は、1992年に品川の旗の台にある「綱島モータース」という悪徳外車屋(すでに倒産)から購入した、1985年式のE23 BMW745iAである。

この745iAは、外装、グラニット・シルバー、内装ライトグレーの本革仕様という、まことに気障なクルマであったが、当時一世を風靡していた「Whizzman」という外車雑誌の広告写真を見て一目ぼれして購入した。

こちらは、外車のド素人であるから、お店の人間相手に駆け引きなどできるわけもなく、ステアリングのガタが大きく、エアコンの効きも今一であったが、お店の人の「こんなもんですよ」という言葉を信じて購入した。

ちなみに、この「綱島モータース」は、本来は不必要な自動車取得税を徴収していた。これは、明らかな詐欺行為であるが、この時代の外車屋のモラルを考えれば、驚くことではない。

案の定、この745iAは、大外れであり、それこそありとあらゆるところが壊れた。当時は、今のようなインターネットもなく、整備も正規ディーラー任せで、薄給の中でかなりの出費を強いられたが、この時に学んだ、外車屋、整備屋、板金塗装屋との付き合い方が、私の中古外車道の方向性を決定したと言っても過言ではない。

つまり、「外車屋は信用してはならない」という鉄則である。


その後1997年に、またしても相模大野の外車屋で、E32の750iLを衝動買いしたが、これも外れだった。この750iLには、カロッツェリアXと本格的なホームオーディオのユニットを搭載したフル・デジタルシステムを組み、かなりハマってしまったが、

その後、ヤフオクで極上のE23の745iAを発見し、舞い上がって速攻で落札。750iLは、お役御免となり、同じようにヤフオクで売却してしまった。
その後、ふとした出来心で、またしてもE32の750iL(全てディーラー整備の記録簿付)を追加で購入した。奇しくも、最初に買った750iLと内外装が全く同じ色の組み合わせであった。この750iLは、流石にディーラー整備だけあって、前の750とは調子は雲泥の差で、エアコンや電装関係なども全く問題なく作動していた。
しかし、その頃の私のメインは、83年式のデッドストック状態で購入した83年式のW126 500SELと前述の745iAであり、一番年式が新しい750iLの出番は、なかなか無かったのである。

2003年に、走行6800kmのW140 600SELや5500kmベントレー・ターボRにめぐり合い、超低走行距離路線を突き進むことになる。「やはり、中古車は極上に限る」という信念が生まれたのも、この頃である。

そして、2006年に、E23の745iAを売却した事を最後に、私の中でBMWというメーカーは、もう忘れられた存在になっていた。

それから、幾年月、、、、先月、ヤフオクをウォッチしていたら、なんと以前に私が乗っていたE23 745iAが出品されているのを発見した。私は、かなりh真剣にこの745iAを落札して、再び乗ってみようかと思ったが、、、

やはりそういう気持ちにはなれなった。

そこで、以前から、検討をしていたE38の750iLに照準を合わせ、業者オークションで入札することにした。
水曜日に落札し、土曜日に我が家に到着したのが、この写真のクルマである。なかなかカッコいいでしょう。。
このE38の750iLは、1995年式(平成7年)と、このモデルでは最初期にあたるが、走行距離は4.6万km、ディーラーでの整備記録簿が14枚も揃っており、まあ大きな問題は無いと判断し、購入に至った。


今回は、初めて業者オークションの代行入札を依頼したが、なかなか合理的なシステムであると感心した。

まず、そのメリットは、

①出品されている台数も多く、検査員によるチェックが行われるので、ある程度の客観性が担保される事
②代行業者が無料で下見してくれ、詳細な写真を20枚程度、メールで送ってくれるので、細かい部分をチェック出来る
③もはや、業者ばかりになったヤフオクよりも、程度が良い車が安く仕入れることが出来る
④相手は、全てプロばかりなので、間違いがなく、手続きも迅速かつ正確

では、この車のロードインプレッション(笑)と、初期化メンテナンスの報告は、次回。

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