もう、この車を手に入れて5年の月日が経とうとしています。購入時の走行距離は8000km、 現在は1.7万km。この五年間、故障らしき故障なし。いたって丈夫です。今年になって、同じW140のAMGS600L 6.0を手に入れましたが、この車を手放すつもりはさらさらありません。それぐらい気に入っています。昨年の夏に、16年ぶりのリフレッシュ整備を施し、このコンディションを味わえるだけでも値打ちがあると思っています。
思えば5年前、埼玉のとある建設業の社長さんから譲ってもらったワンオーナーの600SELは、当時のメーターは6800kmという信じられないコンディションでした。社長さんは、やや右よりの方だったようで、リアのガラスには菊の紋章が、、、怖いお仕事の方かと思いましたが、遺族会のお仕事をしておられたようです。色も、不人気なスモークシルバーで、内外装はどノーマルのブラックレザー。右の席や、後席など座った形跡がありません。
名義変更後、すぐに修理工場に駄目だしの定期点検に出しましたが、大きな問題は指摘されませんでした。しかし、600SELの特徴でもある、ドアオートクロージャーが作動せず、パワーウインドウも、止まる位置が変なので、何度も押したりしないとちゃんとしまらない状態、ブレーキのタッチもイマイチ(特に待ち乗りのときに、ドドッという振動あり)なのが、気にはなっていましたが、、、私もこの頃は、あんまり整備にいお金を掛ける事を避けていましたので、まあこんなもんだろうとダマシダマシ乗っていたんですね。それでも、十分に満足していました。
購入後、壊れた箇所は、マイナーな箇所ばかりです。運転席側のパワーウインドーのスイッチが陥没。サイドミラーの調整のノブが割れてしまう、右のサイドミラーの内部のモーターをつないでいるリンケージが損傷し、不動になるなど、、マイナーなものばっかりです。エンジン、エアコン、足回りには大きなトラブルはありませんでした。本当に頼りになるいい車です。
それが、昨年の夏に、ハンドルがわだちに取られるようになり、今までのお詫びも込めて、タイアを新品(ヨコハマ db)に交換したところ、やはり驚くべき変化があり、だったらいっそのこと、足回りもやってしまえ!!と、今後も長期で乗ることを念頭に置いて、16年ぶりのリフレッシュを敢行するため、雑誌などで評判の高い港北区のオートプライドに入庫させました。 この工場は、ツボを押えた整備と、部品も純正新品、OEM新品、中古部品などを適材適所に使い分けてくれる、直せる部品は、OHや中古部品を分解&移植など、ありとあらゆる手を使ってリーズナブルに直してくれます。 元ヤナセの社員を中心に、敏腕メカニックが揃っており、非常に人気の高い有名店です。よって、入庫は二、三週間待ちがザラと言う状態ですね。
PWやオートクロージングは購入時から壊れていましたし、キーレス・エントリーは下手くそなオーディオ屋のやっつけ仕事が原因です。リアの後付サブウーハーは、単なる配線の外れでした。でも、よく考えてみれば、私が購入してからは、右ドアミラー以外は、全く壊れていないという恐るべき信頼性。。。。。楽しみなのは、キャリパーのOH後のフィーリングです。すでに15年以上が経過しているので、中でグリースが固着しているとの事。ローター&パッドはまだまだ使えそうですがキャリパー交換をすると工賃が不要なので、一緒にやってもらいました。
待つ事三週間、、、ここは整備が遅いのです。。。。。上がってきたW140を帰りの第三京浜、横浜横須賀道路で、まあまあのペースで走ってみましたが、改めて、、こんなにいい車だったのかと驚きました。ブレーキキャリパーOH、ローター&パッド全交換、フロントアッパー・アーム、リア・ナックルジョイントの交換を経て、足回りは全く別物に生まれ変わりました。このビシッとした乗り心地を得て、あたかもボディ剛性すら向上したように感じます。ブレーキのフィーリングも「巨人に後から髪を引っ張られるが如き(CG風)」に変化しました。
W140のあのフワフワした感じ、ブレーキを踏んだときのフィーリングの頼りなさは、この車種特定の要因かと思っていましたが、それは私の勘違いでした。この走りはかなり高級です。上等のフランネルのスーツを着て、これまた上等の英国製の靴を履いたときのような感触。やっぱりメルセデスは消耗品はケチってはいけません。
その直後、ベントレーに乗りましたが、やっぱり何から何まで旧い。。。比較すること自体に無理があります。15年オチのW140と比べても相当旧いのだから、これはもうネオクラシック・カーの部類のクルマですね。そこが魅力なんですけどね。
主に欧州のV12やV8の大排気量の中古車を、今までの常識や定説にとらわれず、独自の視点で車を選び、整備、お店との付き合い方、、、などを記録していきたいと思います。 お気軽に、コメントを頂けると嬉しいです。。
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2 件のコメント:
ドアのクロージングポンプですが、Hella製のOEMが、アメリカの部品屋 importec.com で売ってます。次回壊れた際は是非チェックして見て下さい。修理代と同じ位の値で買えます。 部品を買い物カゴに入れたら日本までの送料も出てきます。
情報を頂き、有難うございます。
クロージングポンプは泣き所のひとつですね。
しかし、故障というよりも電装系のトラブルのようでもあり、あんまり気にしないのが良いのかも知れません。
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