2014年1月27日月曜日

Volvo XC70 2.5Tようやく整備が終わる、、、、

昨年の9月の半ばに業者オークションで落札したVolvo XC70 2.5T。入庫からおよそ四ヶ月でようやく整備が終了し納車された。今まで、様々な難易度の高い作業を経験してきたが、間違いなく最長記録である。この経緯については後ほど。


では、早速インプレッション。懸念のトランスファー(アングルギア)のカラカラという異音は完全に消えている。また、Volvo特有のエンジンの振動もうそのように消えている。では、走ってみるとしよう。

重い車重(1.9トン)に搭載されるのは、低速トルクを重視した全くの実用本位の2.5リッターのロープレッシャー・ターボ・エンジン。このエンジンは、出だしこそは重たいが、高速の直進性も高く、流れに乗るとなかなかの俊足振りをみせる。

乗り心地は、ストローク重視のサスペンション、がちがち過ぎないボディ剛性、そして抜群のシートが体を支え、悪路でもそれなりにいなし、長い時間乗っても疲れない、いらいらしない稀有な車である。ドイツ車や日本車とは、目指す世界が相当に違う。一言で言うならば、それは「心のゆとり」である。

そして、この車の最大の魅力は、北欧デザインのインテリアである。

 このダッシュボードは純正のままでいきたい。最新のナビはつけたくない。
 このシートの乗り心地は、欧州車の中でもトップクラス。どちらかと言うとシトロエンなどに通じる。

では、今回の作業の経緯を振り返ってみたい。

9月の下旬に、走行時の異音の修理の為に、日産の箕面西店に整備の為に入庫したところ、異音の原因は、足回りではなくトランスファー(アングルギア)のオイル漏れからくる内部の損傷であると指摘された。

このアングルギアの損傷はVolvoのV70系のAWD車にはよくあるトラブルのようで、およそ10万kmを超えると発生するものらしいが、私の車はプロペラシャフトの付け根部分のゴム製のフランジが抜けており、そこからもオイルが漏れたのであろう。

ようやく日本に届いたころには、日産が輸入車を委託している工場が混んで作業待ちとなった。ようやく12月に作業が始まり、アングルギアを開けてみたところ、ギアやベアリングがOH不可能な程に損傷しており、中古部品を探すしかないという。ネットを駆使して様々な業者に当たってみたが、この車のアングルギアは全く在庫が無いのである。それだけ引き合いが多いのだろうか。そして、年末にようやくマイナーチェンジ前にのV70 XC(ややこしいですね)の品番違いの部品を47000円程度で入手し、年初から作業に入ってもらった。

今回の作業は、アングルギアのOHとエンジンマウントの交換のみであったが、今回の請求は納得がいかない点がいくつかある。まず、中古のアングルギアの品番違いだったので、中のギアのみの交換とシャフトの接合部分のフランジのみの交換で、内部のOHはされていなかった。全てのシールを取り寄せ、アングルギアの分解、脱着まで行っているのに、一体何の為の作業だったのだろうか。

このアングルギアの作業の請求額は81500円と決して安くは無い金額である。工場とは直接に交渉しないとこういうことになるという悪しき例である。作業そのものはさほど難易度の高いものでは無く、時間も要するものでもない。

今回は、あわせてエンジンマウントの交換も行った。写真で分かるように左右の大きいエンジンマウントはあまりヘタってはいないようだ。

このマウントもそこまでヘタっていないようだ。

効果があったと思われるのはエンジンルーム内の吊り下げ式のマウントで、ここは必ず交換しないといけないらしい。
 費用対効果の高い作業として、サブフレームマウントブッシュの挿入を依頼した。マウントの交換と同じような効果を得られると言う。
 これは、トルク・トランスミッション・マウントという部品である。ついでに交換を依頼した。

今回は、事前にフロントのアーム類一式の交換も行っている。まだ2.9万kmであるが、どこまでよくなるのか試してみたかったのだ。
今回の作業は、部品代がアメリカからの輸入で合計で1030ドル 作業代が15万円、中古トランスファーで4万円半ばと、、、、総額で30万円の修理であった。走行2.9万kmの車にしては、かなり手を入れたほうであろう。


私はこのXC70のスタイルやインテリア、そして極上のシート、乗り心地、純正のオーディオなど、、そして何よりもこの車の生まれた北欧のライフスタイルに非常に惹かれている。メルセデスやBMWには無い、この車だけの持つ豊かな世界をこれからも味わっていきたい。

今後も、様々なメンテナンスを行い、中身も極上化していくつもりです。

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