2009年4月25日土曜日

番外編 PCの内蔵ハードディスクを交換する


昨年購入した、日本HPのHP TouchSmart PC IQ500は、オールインワンタイプながら、スペックも十分以上で、アップルのIphoneのようなデザインもかっこよくて、とても気に入っている。しかし、HDDの容量が、500Gしかないので、購入してから、半年もたたないうちに、容量が一杯になってしまった。


しかし、外付けのHDDは、伝送スピードが遅く、また見た目も美しくないので、あまり好きではない。それと、最近は、内蔵HDDの大容量化で、1.5Gでも、12000円程度に値下がりしているので、一気に交換にチャレンジしました。
必要なものは、HDDをUSB2.0ケーブルでつなぐアダプターと、HDDの引っ越しソフトです。この引っ越しソフトは、色々ありますが、PC専門店では、およそ5000円以上と、結構な値段で売られており、ちょっと手が出しにくい。そこで、日経WinPCの四月増刊号「パソコンの自作」が、ハードディスクの交換を特集していたので、早速購入し、DIYにての交換にチャレンジしてみた。

そこで紹介されていたのが、Acronis Migrate Easy 7.0 ダウンロード版
というソフトで、オンラインで購入すれば、1980円(会員登録すれば、1480円)と、かなりお得。そればかりか、体験版であれば、15日間使用可能で、無料なのでこちらで十分だと思う。

わたくしの場合、体験版のダウンロードをした後、試してみたものの、コピー中に、PC本体が勝手にスリープモードに入ってしまい、普段ならば、キーボードを押せば勝手に直るのだが、動作しなくなり、途中であきらめて放置している間に、お試し期間が過ぎてしまい、本日、オンライン版を購入し、再度チャレンジすることにした。

前回と同様、スクリーンが自動的にスリープモードに入ってしまい、日本HPのコールセンターに問い合わせをした。オペレーターの女性は、的確なアドバイスをくれて、スクリーンセーバーのスリープ時間の設定を0に変更すればよいとのこと。

英語圏でのコールセンターは、インドのムンバイなどにあるのは有名だが、日本人向けはどうなのかと思い、オペレーターに「日本HPのコールセンターはどこにあるのですか?」とお聞きすると、「中国の大連です」と答えた。日本語は取得するのも難しく、かつ英語ほど人口が少ないので、日本語のコールセンターなど、実現するのはまだ先だと高をくくっていたが、時代はとうに先を行っているらしい。

自分でも信じられないのだが、彼女の発音や、話しぶりからは、彼女が中国人であるとは、全く気がつかなかった。アドバイスも非常に的確で、日本のコールセンターにあるような、タライ回しもなく、非常に印象が良かった。最後に電話のプッシュボタンを利用したアンケートがあるので、顧客満足度に応じた、実績報酬制なのではないかと思う。

昨今の金融危機で、企業はこれからコストダウンの道を突っ走っていくであろう。製造業の空洞化が叫ばれてから久しいが、これからは、事務職の空洞化が始まるだろう。大連までは、飛行機で三時間足らずだが、人件費は日本の1/10程度らしい。昨年末からの「派遣村騒動」で、企業は派遣社員への雇用に対して、敏感になっていることから、事務作業や、コールセンターなどの業務は、どんどんアウトソーシングするであろう。

米国発の金融危機を発端に、自由主義経済を標榜する市場原理主義者への批判は大きいが、今回の危機を克服するために各企業は、聖域なきコストダウンを行うであろうから、新興国へのアウトソーシングはますます活発になるであろう。そうなれば、我々日本人が、負け惜しみのように批判した「アメリカン・スタンダード」よりも、苛烈な国際競争に巻き込まれるのは、時間の問題である。

さて、能書きこれくらいにして、500Gをコピーするのにかかる時間は、およそ5時間くらい。100Gあたり1時間というところか。
PC本体を脱着して、HDDを交換するのに、およそ20分くらい。

装着完了後、おそるおそる電源を入れてみる。問題なく起動し、ひと安心。気のせいか、PCの反応が良いような気がする。

今日は、ちょっと得したような気がする一日だった。

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