2009年4月9日木曜日

さようなら、600SL




先週末、500SLの導入にあわせ、600SLを売却しました。

購入して、およそ一年半ですが、納車時に、私にしては、そこそこ費用をかけて、エアコン、ソフト・トップ、運転席シートの交換、消耗品関係の交換、DIYでは、内外装のリフレッシュを丹念に行い、納車時に比べれば、かなり綺麗になったと自負しておりましたが、6000km走行の500SLの魅力には勝てず、売却となりました。決め手になったのは、新車同様の明るいブラウンの本皮シート。納車以来のヤナセの請求書を含む、記録簿、付属品の数々です。この掘り出し物感は、極上中古車道の最大の醍醐味だと思います。

このご時世、大排気量車の暴落は、比較的底値のかたいSLも例外ではなく、とりわけ600SLは、V12エンジンから発生する熱害や、頻発するADSなどのトラブルの大変さと、高い税金などが敬遠されるのではないかと覚悟しておりましたが、まあそこそこの値段で売れました。



一年半で5000kmしか乗らず、整備コストに50万近くかけて、売値はほぼ半分ですから、自分で言うのもなんですが、今回買われた方は、なかなかいい買い物をされたと思います。

しかし、私もこの不景気のおかげで、500SLを、お得な価格でゲット出来たわけで、その売買の差額は、程度の差から生まれる満足感と、今後発生するであろう維持コストで十分に吸収が可能だと思います。



そこで、納車前に、最後のリフレッシュを敢行するべく、この週末は結構頑張りました。

私事ですが、三月は、人事異動のシーズン、、ほぼ毎日歓送迎会に忙殺されています。。
週末は、仕事と宴会の疲れを癒そうと、久しぶりに自宅で静養しようかと思いましたが、久し振りに、着古したつなぎを着用して、DIY&整備工場周りをしていました。。


その後、自宅に戻り、ベントレーに乗り換えて、オート新町まで、600SLの引き取りに行きました。
ソフトトップの不具合は、秋冬の間、ずっとソフトトップをしめっぱなしだったので、癖がついてしまい、幌がうまく折りたためないのが原因でした。自分で気がつけば、すぐに直せましたが、こういうのは、プロにしかわからないものです。

ベントレーは、エパボレーターの交換のために、工場に預けて、直ったSLで帰宅。

その後、鎌倉のコイン洗車場に立ち寄り、購入してからの課題であった、禁断のエンジン丸洗いに挑戦!!アクリル洗剤(原液)をスプレーして、豚毛のブラシでこすると落ちる落ちる!!これには感動します。
その後、めっきモールを再度メンテナンスして、室内もアクリル洗剤(希釈したもの)で、何度も拭き掃掃除して、かなりすっきりしました。もしかして、今が最良の時期かも、、、、売るのは惜しい。

その後、日も暮れたので、久々にオープンで、余りあるV12のパワーを持て余しながら、右手に海を臨
む、R134号線を走る時、まあ些細なトラブルもありましたが、当時のベンツの最高価格帯のモデル
だけあって、いい車であることは間違いないと思い、ややセンチメンタルな感情が生まれてきました。

しかし、、、好事魔多し。。。突然、アクセルの反応が悪くなり、エンジンにも不整脈が、、、回転計の針も安定しません。。。

いやな予感がしましたが、予想通り、もしや、、、スロットル・アクチュエーターが完全に、逝ってしまったのか?(※この部品は、1つ35万×2で70万します。前オーナーが交換済み)


帰宅後、試しにと、バッテリーを外して、一晩置いて、翌日に再度エンジンをかけてみましたが、やはり、ダメ。。それどころか、ADS(車高調整システム)の警告灯、ブレーキランプ切れの警告灯が点灯、冷や汗が出てきそうです。

そこで、再度、オート新町のN工場長に電話し、事情を話したところ、「それは、多分、デスビか、プラ
グ周りに、水が入ったのでしょう。一晩放っとけば、直るかもしれませんが、、、ハッハッハッ」と、明るくお答えになり、「とりあえず、もう一回持ってきて下さい。渋滞してますから、注意してくださいね」

という事で、また134号線を走って、藤沢方面に、、意外と道は空いており、V12ではなく、直6エンジンは実直に仕事を続けてくれ、この回転フィーリングは、190 2.6の直6そっくり。

工場まで、あと数分のところで、いきなりエンジン音が静かになり、アイドリングが、400rpmまで、落ちてしまい、あれっと思って、そのまま加速すると、今までとはまったく違うGがかかり、「もしかして直ったのかも?」

信じられないような気持ちで、市内の渋滞を過ごして、ようやく広い国道に出たときに、一気にアクセルを踏むと、    なんと!!V12エンジンは完全復活していました。。(涙)

そんなこんなで、工場に到着して、N工場長にエンジンチェックしてもらい、問題ないとの診断を頂き、ブレーキの玉を交換して、意気揚々と帰宅しました。帰りの道も空いていたので、飛ばす飛ばす。。

皮肉なことに、車というのは、往々にして、売る直前に絶好調になったりするんですよね。。

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