2014年4月27日日曜日

最新のSLを体験する

先日、R129 500SL用のハイドリックオイルの購入の際に顔なじみになった営業マンのご好意で最新型の350SLの試乗をお勧めいただいた。ご覧の通り、格好はこの通りガンダム調だが、素直にかっこいい。

リアの眺めはちょっとSLッぽく無いね。
このアングルがSLのベストかなと思う。
メーター周りはこんな感じ。

さて、試乗インプレ。まずはシートやステアリングのたてつけの剛性感に圧倒される。車のフィーリングの決定要因のうち、この二つは非常に大きい。ベンツが他の車と「剛性感」で優るのは、ここのフィーリングに拠るものが大きいのではないか。

乗り出しての第一印象は、まずはボディの剛性である。もうこればかりは最新のベンツに乗らなくては永遠に分からない。昔のベンツは良かったなんていっている場合ではない。

ステアリングのフィーリング、駆動系の滑らかさ、このV6エンジンが本当に良い。パワートルクともに申し分ない。この車はAMGパッケージというオプションでエアロパーツとサスペンションとアルミホイールがAMG仕様になっている。率直に言って、乗り心地自体は悪くは無いが、決して良くは無い。ボディ剛性の高さでかなり救われているが、ノーマルのほうがはるかにバランスが良いのではないかと思われる。
このモデルにはディストロニックが標準で装着されており、市街地においても前車との車間距離を自動的にあわせてくれ、ブレーキングまで行ってくれるのは「目から鱗」の体験であった。

私の保有していたW215 CL600(売却した方)やE66 760Liにも、同様の装備がついているがここまで自然な動作ではないので、市街地は勿論、高速においてもあまり使ったことは無い。しかし、ここまで自然ならば、この装備は絶対に欲しいと思った。もはやエアバッグと並んで安全装備の一つになっているのであろう。

それにしても、最新のメルセデスの車というのは凄いレベルに達しているのだなあ。先日乗ったマツダのアテンザにも驚いたが、今回はそれ以上の衝撃を受けた。そして、着座位置、ボディの見切り、そして乗ったフィーリングが、20年以上前のR129 500SLと本当にそっくりなのだ。ここにメルセデスの伝統を感じるのである。


約30分の試乗を終えてから帰宅し、今度は自宅から徒歩でカフェに向かい、ビーフシチューのランチを頼んでみた。味は普通であるが、雰囲気はなかなかのもの。関西の郊外は東京と比べてはるかに文化レベルが高いと思う。

2 件のコメント:

meitei さんのコメント...

ご無沙汰しております。SLはSLk持ちとしては気になる存在で、レポートを興味深く拝見しました。V6でも楽しそうですね。我が家のEクーペ(C207)でも、V6の3.5Lで、動力性能には殆ど不満がありません。エンジンもさることながら、多段オートマが効いていますね。また。仰有るようにメルセデスはモデルチェンジ毎にボディーのガッチリ感を含め、確実に商品力がアップしている事を実感させるところが素晴らしいです。

どうも二一世紀に入ってから、車の開発スピードが上がった感じで、先日、試乗した新型VWゴルフの1.2Lモデルの走りっぷりには驚きました。NVHの改善幅と動力性能にビックリ。

Felipe 四世 さんのコメント...

Meitei様、コメントを頂きありがとうございます!W212のクーペは、街中でもほとんど見かけないので、希少価値がありますね。
ご指摘の通り、メルセデスは、この数年でかなり商品力を取り戻していることを思い知らされました。また、七代目の新型ゴルフも、精密機械みたいな仕上がりは衝撃的でしたね。
それに引き換え、日本の小型車は、中途半端に高くて、中身が進化していないですね。