2016年9月7日水曜日

E61 BNW525ツーリング


さて、最近購入し、仕上げて売却した車のインプレッションを少々。

E61 BNW525ツーリング

デザインが秀逸。7シリーズを手掛けたクリス?バングルではなく、ピニンファリーナのダビデ・アルカンジェリの手なるエレガントさと力強さの合わさった造形は、歴代の5シリーズの中でも出色の出来栄え。

さて、大排気量のンV12やV8に慣れてしまった小生が、この直6エンジンをどう感じたかと言うと、、

アイドリング時の振動は思ったよりも強く、信号待ちなどでは気になるレベルだが、いざ走り出した時の自然さ、爽やかさは、やはりBMWの本領発揮と言ったところ。
空いた夜の国道では、エンジンの回転数とともに、胸をすく加速を味わえるが、持て余しているような感じは無く、全てが必要にして十分。

インテリアも過剰な装飾もなく、全てが機能優先であるが、樹脂部品の品質感が高いので、所有することの満足感は高いと思う。同年代のベンツの品質感がまだまだ課題山積だった事に対して、BMWの内装のクオリティは、もっと評価されて然るべきだと改めて感じた。


残念な点は、シートの造り。座面のストロークも足りず、革も突っ張る感じがする。

また、idriveの使い易さについては、かなり課題があると感じた。スマホのタッチに慣れた今、もはやidriveはオワコンだと言わざるを得ない。あまりにもユーザーインターフェースが人間の感覚には合わない。例えば、エアコンの細かい調整も、全てidriveでしか出来ないのは不便。

総合的に見て、525ツーリングは、極めてバランスの良い良く出来た車だと感じた。SUV全盛の中で、今やステーションワゴンは、保守的なポジションにある。メーカーの稼ぎ頭は、ハイパワーのSUVだが、サイズアップと馬力アップはさほどコストは掛からない。その代りに、燃費や操縦安定性など、失うものも少なからずあり、決して万能な車では無い。まして街乗りや高速が中心のユーザーには、持て余す事が多いのでは無いかと思う。

今回は、新潟から大阪まで700km近くを一気に走ったが、ほとんど疲れなかったのには驚いた。ベンツの様な計算され尽くした、程よい鈍さ、曖昧さとは逆に、BMWは、演出過剰なくらいに、運転手を心地よく刺激してくれる。

E60 61 は、もはや2代前のモデルになりつつあるが、現行の5シリーズと比較しても、さほど古さを感じさせない。
デザインは勿論、車の作り込みが当時としては、かなり水準が高く、同世代のメルセデスと比べて、完成度や信頼性が高いと感じた。

今回、私があまりにも気に入った事、純正のナビのモニターの修理にかなり費用が掛かった事で、ボルボを売却して、入れ替えを考えたが、妻がボルボの内装やシートの座り心地をいたく気に入っているので、却下された。
次は、内装がベージュ、外装がブルーの個体を狙ってみようかと思案しています。







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