2011年4月4日月曜日

祝!! W140 600SEL AT完治


3/2(土)の朝7時に横浜を出発し、およそ二時間を費やして茨城県那珂市にあるJUST自動車整備を訪問した。ここでの整備で今まで懸念であったATの不具合が完全に解決しました。ここまで二年近くの歳月を要したが、私が無精であることが最大の理由ですが、整備工場のトラブル・シューティング能力にも問題を感じざるを得ません。

このw140の不具合をまとめると以下のようになります。

発症は、一昨年の八月のこと、交差点を曲がるときにアクセルを踏み込んだら、いきなり回転計が3000rpmくらいまで上昇し、三速にシフトアップしない症状が発生しました。その際には、ATの内部に問題があると考え、だめもとでATFを交換しましたが、改善の様子もなく、仕様がないのでずっと放置しておりました。

数ヶ月後に、久々に動かそうとしたら、バッテリーが上がっており、新品に交換したら、なんと問題なくATが作動するではありませんか。。

しかし、それもいつの間にか、症状が再発してしまい、近所のシュテルンに出したら、バルブボディの異常、OHは出来ませんのでAT単体での交換になりますとのことでした。請求は検査代として18000円也。

そんなはずはないと思い、今度は世田谷のデルオートというZFのATを専門とする工場に持ち込みましたが、トラブルシューティングしている間に、症状が出なくなり、また出てもシフトレバーをLと2の間でガチャガチャと動かすと直ったりするので、まあだましだまし乗っておりました。ここも請求は合計で60000円なり。

メカニック氏曰く、、、

「まあ、原因はまだ分かりませんが、ポジションスイッチニュートラルスイッチキックダウンスイッチなどの損耗から来る異常、 もしくはバルブボディの目詰まりか、内部のコイルなどの損耗、ガバナーの異常などが考えられる。この車は、走行距離は少ないが、 経年劣化が原因で起こるトラブルでもあるので、異常をすべてチェックした方が良いのでは、、、」

との アドバイスをいただきましたが、帰り道で例の症状が再発し心から落胆しました。。「やっぱり直っていなかったのね。。」しかし、走行中にシフトレバーを数回作動させ、アクセルの開度を調整しているうちに、また四速にシフトアップするようになりました。

その後、長距離ドライブにはリスクがあるので、次第にこの600SELの出番はなくなり、駐車場に放置しておりましたが、まだ走行距離は2万kmなので意を決してもう一メンテナンスして乗ることにしました。

案の定、バッテリーも上がっており、ATの不具合も発生しております。そこで、再度デルオートに持ち込もうかと考えましたが、前回の整備の内容と請求に納得がいかなかったので、この掲示板で推奨されている茨城のJUST自動車整備にお願いしました。

工場長に症状を話すと、「それは、スイッチの不具合でしょう。部品を用意しますから、交換すれば直る可能性は高いと思います。うまくいけば日帰りも可能です」とのありがたいお答えに飛びついて、今週の土曜日に入庫する予約を行いました。
まず、修理の前に工場長による試乗があり、そこでの指摘は、「1速から2速を飛ばして3速に入ってしまうという」というもの。
機械式の4速ATは通常は2速発進なのにこの症状が出るのは、スイッチに異常が有るのではないかという見立てです。

ここで、まずリフトに乗せて、なにがしかの作業を行ってもらいましたが、、、

なんと、アクセルペダルの下のカーペットの下にあるATのキックダウン・スイッチと、シフトレバーの根元にあるポジションスイッチとATの配線コネクターを抜いたようです。

その後、試乗したところに、懸念の症状は解決してしまいました。えっー嘘!!!

工場長より「お電話で話した通り、スイッチの交換で治りますが、急加速した際に強制的に1速にシフトダウンしない事を気にされなければこのままでもよろしいかと思いますが、、、」

とのアドバイスを頂いた。何という商売気の無さ、、しかし部品を取り寄せしてもらっていることもあるし、何よりもここまで来たからには、きちんと治したいと思い、交換をお願いした。時間は一時間くらいで終わるんじゃないか、、、との事。


ご覧の通り関東各県からちょっと旧いメルセデスが集まっています。圧倒的にW124が多いですね。

まずは、キックダウンスイッチの交換から、、内張りを剥がします。かなりしっかりしているので、メカニック氏も苦労されています。

剥がした後、アクセルペダルの奥にあるキックダウンスイッチを交換します。ここまでは順調でした。
次に、ポジションイスイッチの交換です。
灰皿を外し、ウッドパネルをめくります。この作業は、どのクラスのベンツも同じような手順です。
しかし、シフトレバーを抜くのにかなり難儀しました。その理由は、このシフトレバーが押し込んで回すタイプだったのですが、その外す手順が分からなかった事で、作業が暗礁に乗り上げました。仕様が無いので昼食後に再チャレンジ。

その後、メカニック氏が交代しましたが、内装にはあまり慣れていない方だったので、組み立てに難儀され、結構時間がかかりました。。

なんだかんだで、無事に取り付けも終わり、ATとの配線コネクターもきちんと結線し、試乗したところ完璧に治っていました。。めでたしめでたし。

今回のご請求は、部品代込みで28000円くらいでした。スイッチ交換とトラブルシューティング代としては中々リーズナブルだったと言えるでしょう。

帰りの常磐道も、ATが治った嬉しさからか、ついつい飛ばしてしまい、横浜まで1時間30分で着いてしまいました。

久々に、このW140 600SELの本領を体感出来て、現在の不具合を全て洗い出してみようという気になりました。

現在の懸念事項は、①アンテナ不具合  調整で治るかも ②ウインカーのリレーの不具合③ナビのHDDの故障④リアのバニティミラーの修理④ナビの移設  ナビ本体をリアのボックスに移設し、モニターを純正位置に戻す

などなど、、、、

4 件のコメント:

Satoru さんのコメント...

興味深く拝見。気持ちで意地されてますね。走行が極端に少ない個体だけにお気持ちよくわかります。この車は特にSatoshi さんの思い入れの強い個体ですね。それだけエンジン、剛性感などなど、筆舌に尽くし難いfeelingがあるのでしょうね。経過を興味深く見守りたいです。

Felipe 四世 さんのコメント...

Satoruさん、お久しぶりです。
みんからも、ちょくちょくチェックしていますよ。
タイアの交換のレポートも大変興味深く拝見しました。

W140の500SELもお持ちだったと記憶していますが、既に売却されたんでしたっけ?

私は、BMWの程度がイマイチだったので売却して、X300か21系のセルシオにしようかな、とも妄想しています。

理想は、X300ですか、あまり原資は掛けたくないので、現実的にはセルシオかな、と思っています。

21系のセルシオは、まだまだタマ数が多く、三万Km以下の個体が、30万円台で見つかりますので。

やはり、日本車も乗ってみないと、イケナイですよね。

mar-kisarazu さんのコメント...

こんにちは、はじめまして。
ブログ拝見させて頂きました。

貴殿お住いの場所から海を挟んで反対側の木更津に住んでおります。

貴殿と同じエンジンのR129SLを最近購入して、早速エンジンハーネスや各種配線の痛みを発見し、自力で修理を行っております。

なにか情報供給をさせて頂ければと思います。

宜しくお願い致します。

http://minkara.carview.co.jp/userid/323052/blog/

Felipe 四世 さんのコメント...

Markisarazu様、コメントありがとうございます。お返事が遅れましてすみません。R129良いですよね。小さいながらも、存在感抜群です。メンテナンスも大変ですが、知恵を使えば何とか維持出来るのも魅力的です!なお、今は逗子から横浜から釧路を経て、昨年末に大阪に引っ越しております!