このトランスミッションはZF製の6HP26という型式で、BMWではE65、E60、E90、ジャガー、ロールスロイス・ファントム、マセラッティ・クアトロポルテなど、多くの車で使用されている。6速になり電気式になった新世代のZFのトランスミッションは、内部のクリアランスが極めてシビアに設計されており、走行距離には関係なく、エラー表示が良く出るとの事である。
みんカラから、同じような症例のご報告
あまり悪口は書きたくないが、私のW140のATの不調のトラブルシューティングの際、デルオートは、全く勘違いをしていた。そればかりは、請求額にも不明な点があり、あまりお勧めしない。ちなみに、ヤナセはいうまでも無い。
ZFのトランスミッションは、車種を問わず様々な症例が報告されており、信頼性に関してはやや問題があるようだ。
「ZFのATは良く壊れる」というのは本当で、旧くからのマニアは「ガラスのAT」などと、いかにも通な話をしたがるのだが、、、
しかし、、外車の中で自社製のATを搭載しているのはメルセデスベンツだけで、その他のVW、アウディ、BMW、ジャガー、ポルシェ、アルファロメオ、プジョー、ローバーなどはZFのATが搭載されているのだから、「ZFのATは良く壊れる」というのは、当たり前と言うか、「夏は暑い」と同じ話なのである。そして、それも国産のJATOCOやアイシンとの比較であり、ベンツのATも良く壊れることは同じである。
世の中には、このような根拠の無い定説がまかり通っている。W140は修理代金で何百万もかかるだとか、BMWのV12エンジンは高速で突然に片肺になるとか、、、ロールス&ベントレーは、パワーウインドウの故障に100万円かかったとか、、全て、実体験の無い人が知ったかぶって吹聴している話である。
では、、、私の症例を紹介します。
メカニック氏によると中をあけてみないと分からないが、機械的な故障のほかにコントロールプレッシャーリーク、の可能性もある。その場合メカトロニクスオーバーホールにて直ることもある。
そこで、オイルパンをはがして状態を点検してみると、、、
とりあえず大量の切子は発生していないのでAT本体は大丈夫そう。
メカトロニクスを取り外し分解しているとこれだろうと思える原因発見し、修正修理して組み付け。
新品のオイルパンとコネクタースリーブを組み付けATF注入し、リフト上で試運転し各ギアにシフトするかチェックします。
今回は、トランスミッションの本体の方ではなく、バルブボディのソレノイドのOHおよびオイルパンと一式になったATストレーナーの交換、そしてATFの全交換を行った。調整込みで総額20万円でした。同じような症状に悩んでおられる方は、まずはこのバルブボディから手をつけてみてはいかがでしょう?
オートマチックの修理はブラックボックスですから、良心的な工場にお出しになることをお勧めします。電気式の場合は、かなりの確率で電気系統もしくはコンピューターのトラブルですから、すぐにOHをすすめるところは注意したほうが良いですよ。
また、OHと言っても、どこまで直すのか素人には分かりません。激安の焼肉がお得ではないのと同じです。
お勧め工場は、関東ですと、少し遠いですが、茨城県のJUST自動車が断然お勧め。というか、ここ以外は入れたくありません。※ZFは対応出来るかは不明ですが、、、
横浜ならば、AUTOPRIDEが良心的かと思います。