2011年4月27日水曜日

ついに電気自動車の時代が来た


先日、訳が有ってレンタカーを使用したのだが、その際に借りたのは、あの日産が誇る世界初の電気自動車「リーフ」であった。料金も、キャンペーン中だったせいもあり、特に高くは無かったと思う。

しかし、このリーフは、レンタカー市場ではあまり人気が無いらしい。その理由は至極単純、走行距離が少なすぎるのである。走行可能距離は、カタログ上でおよそ160kmであるが、実際には120km前後だそうだ。充電スポットはまだまだ少ないし、途中でストップした際にはJAFを呼んだところで、どうにもならないかもしれない。

では、乗ってみよう。2011年式のバリバリの新車であるが、まあ基本的なところは一緒だろうと窓口の社員のレクチャーを振り切って、いそいそと運転席に座ったのはイイが、、、

まずスタートが出来ない。。。。。。

そこで、取り説をめくってみても始動の方法は何処にも書いていない。(多分、書いてあると思うのだが、、、)そこで、今回は謙虚に窓口の方に聞いてみると、なんとハンドルの左下の付け根にスタートボタンが有り、それを押すとメーターパネルが一挙に明るくなった。

室内にいると、かすかにモーターの高周波が聞こえてくるだけで、いわゆる自動車らしいい振動は全くない。ハイブリッドカーも初めは強烈な違和感があったが、リーフはそれを上回る。

しかし、慣れてしまえばこちらのもの。。。いざ、街に出て首都高に乗れば、想像以上の加速に驚いた。
普通に踏んでいるのだが、知らない間に他の車を追い越していく、、、。

ベーシックグレードのXは376万円という価格。これに補助金の78万(最大)を差し引くとおよそ300万円という現実的な価格になる。当然、取得税、重量税はゼロになり、自動車税は15,000円となる。

このたびの東日本大震災と福島原発の大事故で、日本の電力行政の様々な矛盾が明らかになった。

政・官・財・学の強固な結びつきは電力業界に限らず、戦後の官主導の経済発展においては、全ての業界で見られた現象である。しかし、製造業の多くが対外不均衡による円高に苦しみ、自らの体質を変化させてきた。保守的と思われる金融業界においても、規制緩和と外資系金融機関との競合という環境の中で、業態を大きく変化させてきた。

電力業界は、資源の無い日本に安定的な電力供給を行うという大義名分で、様々な特権を享受してきた事実上の地域独占企業である。資源を持たないが故のハンディはあるものの、欧米の3倍程度の電気料金を日本人に払わせてきた。そのコストの多くが新しい発電所を開発するためのものである事はあまり知られてはいない。

東電をはじめ、電力業界は、発送電の分離、電力料金の自由化、代替エネルギーの導入には、様々な手段を用いて頑強に反対、抵抗をしてきた。また、発電所の建設そのものが利権化し、地元の経済を潤してきたという事実も見逃してはならない。その象徴が原子力発電所なのである。

しかし、資源も無く、中東やロシアに軍事的なプレゼンスを持つわけでもない日本で、エネルギーの安全保障というシリアスな問題を避けて、原発を全否定するのはあまりにも感情的かつ短絡的である。

世界の権力者には、「石油が上がったほうが嬉しい人たち」と「石油が上がらないほうが嬉しい人たち」に2分されるという。前者は、産油国(サウジ、ロシア、など)、アメリカの石油メジャーなど、、、後者は、反アラブ勢力であるイスラエル、原子力マフィア、、、、(とかなり単純化していますが、、、)

巷間ささやかれる、地球温暖化という話も後者から出てきたものであるが、その真偽については科学的な根拠は甚だ弱いそうである。

とまあ、大人の事情はよくわからないので話は本題に戻すとして、、

政・官・財・学の鉄の結束を誇った東京電力も、大自然の力の前にはなすすべも無い。近い将来、東電は解体されるであろう。

これからの日本の電力システムは、現在のような巨大な発電所から各家庭に送電されるようなヒエラルキー構造ではなく、家庭用燃料電池、太陽光発電などを使ったネットワーク型の「スマート・グリッド」と呼ばれるいう仕組みになっていくのではないだろうか。

NTTが独占していた固定電話の回線が民間に開放され価格崩壊が起こった。さらに光ファイバーのインターネット回線が普及したり、一人一台の携帯電話が当たり前になったように、これからは電力システムも大きく変化するであろう。

自動車も、一部は家庭用の送発蓄電の一部として組み込まれ、ハイブリッドカーで発電した電気を家庭で使う、もしっくは電池が空ならば夜間に家庭で充電するというシステムをトヨタが考えているそうだ。

震災後、日本は総自粛ムードで、有効な景気対策など無いかと思われているようだが、本当に日本には成長市場は無いのであろうか?バブル崩壊から20年、日本人はせっせと貯金ばかりしている。

衣食住のうち、日本の衣食のレベルはおそらく世界一二であると思われるが、「住」は残念ながら先進国の中では最低レベルにあると思う。しかし私は、逆にここにチャンスが有ると考える。

デフレに悩む日本を救う最後の切り札は、日銀が復興国債を20兆円引き受け、東北の復興に充てるとともに、新しい耐震基準を満たし、太陽光発電、家庭用燃料電池などの備えた住宅の新地区や増改築には、補助金やエコポイントを100~300万くらい付けて、ローン金利も全額控除すれば良いのではないだろうか。

そうすれば、街中の建設関係の中小企業が息を吹き返すので景気も回復し、土地の価格も上がるので銀行の融資姿勢も改善するし、一石三鳥である。

問題は、日銀がかたくなに国債引き受けを拒んでいる事である。経済学の教科書は、中央銀行の国債引き受けはいわば近親相姦的なタブーとして絶対にしてはいけないと教え込んでいるが、、、、

現実は、全くそうではない。

リーマンショック以降、アメリカのFRB、イギリスのイングランド銀行、欧州中央銀行のいずれもが、バランスシートを三倍以上に拡大し、「非伝統的」というよりも「非常識的」な政策を採用している。昨今の皮肉ともいえる「奇妙な円高」を説明するには、この事実だけで殆ど可能であろうと思う。

福島原発の事故は、東電と経済産業省と御用学者の招いた人災という側面も大いにあると言えるが、同じように、昨今の円高、デフレは、政府、日銀、メガバンク、御用学者の招いた100%の人災である。

海外メディアから絶賛された、日本人の我慢強さ、礼儀正しさ、他者への思いやりには、同じ日本人として誇らしい気持ちも大いにあるが、同時に長年の平和で飼いならされたが故の草食動物的な従順さと映らなくもない。

そういう日本人の体質が、東電や日銀のような無責任な集団をのさばらせているのだと思うと、気持ちは一層複雑である。。

日産リーフは、実用面ではまだまだ課題は多いが、インフラの整備、バッテリーの性能向上とコストダウンで、あと数年で確固たるポジションを占めるであろう。日本人は、これだけの独創性とチャレンジ精神を持っているのに、残念でならない。

前述した吉村昭の「三陸海岸大津波」や「関東大震災」を読むと、その当時の日本人は決して礼儀正しくもなく、はっきり言ってしまうと野蛮な民族であった。

今の日本人に必要なのは、礼儀正しさではなく、怒りではないだろうか。

2011年4月18日月曜日

吉村昭の「三陸海岸大津波」を読む


このたびの東日本大震災で被災した人々の姿には、世界中から驚嘆のコメントが寄せられている。
しかし、現実はそこまで美しいものなのだろうか?

歴史をひもとくと、青森・岩手・宮城の三県にわたる三陸沿岸は、明治29年、昭和8年、昭和35年、そして今年と四たびも大津波に襲われ、人々に悲劇をもたらした。大津波はどのようにやってきたか、生死を分けたのは何だったのか。これは前兆、被害、救援の様子を体験者の貴重な証言をもとに再現した震撼の書である。

吉村昭の「三陸海岸大津波」は、今、もっとも読むべき本なのかもしれない。


賢人の言葉に耳を傾けよ!!

大前研一氏は経営コンサルタントとして、マッキンゼーのボードメンバーまで登りつめ、独立後も世界を舞台に活躍している。大前氏の圧倒的な説得力は、彼が元々はMITで原子工学を専攻し日立で原子炉の設計に関わったエンジニアでもあることと大いに関係している。

大前氏は東関東大震災の二日後の3/13の時点でここまでの状況把握をしている。


また、3/27の時点で、暗礁に乗り上げた現在の状況を正確に予想している。これには驚嘆するしかない。

日本の大新聞、大手テレビ局の取材力の無さには今更驚く事は無いが、、お上にぶら下がり、安易な官製報道をするわりには、常に政治家をバッシングし、庶民の人気を狙うあざとさ、、にはあきれる。

しかし実のところ、庶民などは心の底から見下しており、そのくせスポンサーには頭が上がらない。政治の無能さを嗤う前に、おのれの足元を見直すべきではないであろうか?

このたびの震災の報道で大手マスコミが事実報道、世論形成、権力への監視という本来の役割を果たす力が無いことがはっきりした。

私たちに出来ること 「TVの電源を切る事である」節電にもなるし一石二鳥だ。



また大前氏は、この大災害への対処とは別の大きな問題として、日本経済もメルトダウン寸前の危機的状況にあると警告している。内外の識者は「日本は必ず復活する」と言うが、現実はそんなに甘いものではない。これから、我々日本人が受け入れないといけない様々な試練や負担は、政治家をはじめ誰もがいまだ口にしてはいない。



W140 600SEL 方向指示器の故障 (怖!!)

先々週、ATが完治した600SELですが、長らく放置していたせいか、電気系統に様々な不具合が派生しています。


それにしても、ベンツのワイパーの付け根あたりの樹脂部品や、ボンネットの合わせ目の部分はかなり汚れていますよね。

落ち葉が溜まって腐葉土と化しています。
右の方向指示器が点滅しないトラブルが発生しています。走行中に治りますが、ウインカーが壊れていては怖くて走れません。。。
部品はこれです。新品は純正で三万くらい、、、(ディーラー価格)、ネットでは一万円くらいです。セコイ私は、分解して半田盛で直そうかと考えております。

BMW 750iL 洗うと綺麗になりました


三月に売却する予定だった750iLですが、地震の影響で?キャンセルになりましたので、久しぶり車庫から出して徹底的に洗ってみました。中々綺麗になりました。
この眺めが一番かっこよく見えます。最近のBMWの前衛デザインにはなじめない人(私は大好きです)も、この頃のBMWのほうが良かったという意見も良く聞きます。
後斜めからの眺めもイイですね。
結構迫力あります。
機能的かつ美しいコクピットです。、、売るのが惜しくなってきた、。。。。

2011年4月4日月曜日

祝!! W140 600SEL AT完治


3/2(土)の朝7時に横浜を出発し、およそ二時間を費やして茨城県那珂市にあるJUST自動車整備を訪問した。ここでの整備で今まで懸念であったATの不具合が完全に解決しました。ここまで二年近くの歳月を要したが、私が無精であることが最大の理由ですが、整備工場のトラブル・シューティング能力にも問題を感じざるを得ません。

このw140の不具合をまとめると以下のようになります。

発症は、一昨年の八月のこと、交差点を曲がるときにアクセルを踏み込んだら、いきなり回転計が3000rpmくらいまで上昇し、三速にシフトアップしない症状が発生しました。その際には、ATの内部に問題があると考え、だめもとでATFを交換しましたが、改善の様子もなく、仕様がないのでずっと放置しておりました。

数ヶ月後に、久々に動かそうとしたら、バッテリーが上がっており、新品に交換したら、なんと問題なくATが作動するではありませんか。。

しかし、それもいつの間にか、症状が再発してしまい、近所のシュテルンに出したら、バルブボディの異常、OHは出来ませんのでAT単体での交換になりますとのことでした。請求は検査代として18000円也。

そんなはずはないと思い、今度は世田谷のデルオートというZFのATを専門とする工場に持ち込みましたが、トラブルシューティングしている間に、症状が出なくなり、また出てもシフトレバーをLと2の間でガチャガチャと動かすと直ったりするので、まあだましだまし乗っておりました。ここも請求は合計で60000円なり。

メカニック氏曰く、、、

「まあ、原因はまだ分かりませんが、ポジションスイッチニュートラルスイッチキックダウンスイッチなどの損耗から来る異常、 もしくはバルブボディの目詰まりか、内部のコイルなどの損耗、ガバナーの異常などが考えられる。この車は、走行距離は少ないが、 経年劣化が原因で起こるトラブルでもあるので、異常をすべてチェックした方が良いのでは、、、」

との アドバイスをいただきましたが、帰り道で例の症状が再発し心から落胆しました。。「やっぱり直っていなかったのね。。」しかし、走行中にシフトレバーを数回作動させ、アクセルの開度を調整しているうちに、また四速にシフトアップするようになりました。

その後、長距離ドライブにはリスクがあるので、次第にこの600SELの出番はなくなり、駐車場に放置しておりましたが、まだ走行距離は2万kmなので意を決してもう一メンテナンスして乗ることにしました。

案の定、バッテリーも上がっており、ATの不具合も発生しております。そこで、再度デルオートに持ち込もうかと考えましたが、前回の整備の内容と請求に納得がいかなかったので、この掲示板で推奨されている茨城のJUST自動車整備にお願いしました。

工場長に症状を話すと、「それは、スイッチの不具合でしょう。部品を用意しますから、交換すれば直る可能性は高いと思います。うまくいけば日帰りも可能です」とのありがたいお答えに飛びついて、今週の土曜日に入庫する予約を行いました。
まず、修理の前に工場長による試乗があり、そこでの指摘は、「1速から2速を飛ばして3速に入ってしまうという」というもの。
機械式の4速ATは通常は2速発進なのにこの症状が出るのは、スイッチに異常が有るのではないかという見立てです。

ここで、まずリフトに乗せて、なにがしかの作業を行ってもらいましたが、、、

なんと、アクセルペダルの下のカーペットの下にあるATのキックダウン・スイッチと、シフトレバーの根元にあるポジションスイッチとATの配線コネクターを抜いたようです。

その後、試乗したところに、懸念の症状は解決してしまいました。えっー嘘!!!

工場長より「お電話で話した通り、スイッチの交換で治りますが、急加速した際に強制的に1速にシフトダウンしない事を気にされなければこのままでもよろしいかと思いますが、、、」

とのアドバイスを頂いた。何という商売気の無さ、、しかし部品を取り寄せしてもらっていることもあるし、何よりもここまで来たからには、きちんと治したいと思い、交換をお願いした。時間は一時間くらいで終わるんじゃないか、、、との事。


ご覧の通り関東各県からちょっと旧いメルセデスが集まっています。圧倒的にW124が多いですね。

まずは、キックダウンスイッチの交換から、、内張りを剥がします。かなりしっかりしているので、メカニック氏も苦労されています。

剥がした後、アクセルペダルの奥にあるキックダウンスイッチを交換します。ここまでは順調でした。
次に、ポジションイスイッチの交換です。
灰皿を外し、ウッドパネルをめくります。この作業は、どのクラスのベンツも同じような手順です。
しかし、シフトレバーを抜くのにかなり難儀しました。その理由は、このシフトレバーが押し込んで回すタイプだったのですが、その外す手順が分からなかった事で、作業が暗礁に乗り上げました。仕様が無いので昼食後に再チャレンジ。

その後、メカニック氏が交代しましたが、内装にはあまり慣れていない方だったので、組み立てに難儀され、結構時間がかかりました。。

なんだかんだで、無事に取り付けも終わり、ATとの配線コネクターもきちんと結線し、試乗したところ完璧に治っていました。。めでたしめでたし。

今回のご請求は、部品代込みで28000円くらいでした。スイッチ交換とトラブルシューティング代としては中々リーズナブルだったと言えるでしょう。

帰りの常磐道も、ATが治った嬉しさからか、ついつい飛ばしてしまい、横浜まで1時間30分で着いてしまいました。

久々に、このW140 600SELの本領を体感出来て、現在の不具合を全て洗い出してみようという気になりました。

現在の懸念事項は、①アンテナ不具合  調整で治るかも ②ウインカーのリレーの不具合③ナビのHDDの故障④リアのバニティミラーの修理④ナビの移設  ナビ本体をリアのボックスに移設し、モニターを純正位置に戻す

などなど、、、、