2014年12月28日日曜日

W215 CL600 タイアのはみ出し問題

CL600の最大の持ち味は、ABCと呼ばれるアクティブダンパーであり、乗り心地とドライビングフィールに新たな基準を作り出したといえる。

しかし、このCL600は本国仕様のAMG仕様なのでフロント 245/45/19 リアは275/35/19という仕様。見た目は確かにカッコよいのだが、乗り心地はノーマルには程遠い。

車検時には、このようなゴマカシグッズを利用した。

そこで、ノーマルのタイアに戻そうとして、どうせならばW221のタイア&ホイールを用意し、交換してみたが、、、


オフセットの違いで、またしてもはみ出してしまった。ちなみに日産ディーラーではこのような状態では出庫できないとの事で、丁重にお断りされてしまった。。。このタイアは自宅にてDIYで交換したもの。。

このままでは、法令違反なので、W215用のノーマルタイアに交換する予定です。

2014年12月27日土曜日

CL600 ナビゲーションの取り付け  Part3

ここまでくるのに、結構かかりました。

スピーカーはイタリア製のAUTOSONIKのハイエンドモデル Autosonik Reference F 6.2。ユニットの重量だけでも1.6kgという本格的なつくりです。出てくる音は、まさにその名の通りReference。

作業中は必死で写真を撮影する余裕なんぞありません。
バッフルはフィンランドバーチ製で、デッドニングは様々な種類の制震材を使い分けております。
ドアの内部にもエプトシーラーという防音材を張っております。
今回のアルパインのAVナビは、音質にもとことんこだわったナビゲーションで、外部アンプは必要ないと思われるくらいのクオリティ。メディアはSDカード中心で、WAVEファイルで非圧縮音源が楽しめます。さようならCD&HDD。モニターもLEDで明るく、経路の探索も恐ろしく速い。バックカメラも簡単に接続。これで実売価格は12万円台。いい時代になったものです。


E66 760Li フロント足回りアーム一式の全交換 

前回のトランスミッションの交換で、ウルトラスムーズな加速感を得たのに加えて、 足回りの交換にも着手しました。

もともと、この車の足回りには特に不満はありませんでしたが、交換すると今までのへたりが良く分かりました工場の方は「ロアアームのブッシュはかなりへたっていますが、他はまだ大丈夫」との事でしたが、思い切って全交換したのが良かったと思います。

パーツはドイツの補修用のパーツメーカーであるマイレ社の純正品を越えるqualityを目指したHDシリーズを選択しました。このセットで6万円なり。



そして、フロントのアーム一式の交換については、これもはっきりと効果を実感しました。



 さほど劣化していませんが、交換後のフィーロングは激変します。

私のCL 600のABCと同じように、760にDSC(dynamicstability control)が装備されており、乗り比べると、大変面白く感じます。今回の足回りの一新で、加減速の挙動に生じるガタツキが無くなった事、そして路面の情報がよりはっきりと感じれるようになりました。まだアラインメントをきちんと取り直せばさらに良くなるでしょう。

私の車人生は、やたらと子供のおもちゃのように、複数保有を追求していましたが、そのうちまともに動くのは半分がいいところで、総合的な満足度は決して高くは無かった。
今回、ベンツとBMWの当時の二台のトップモデルを普段のメインの使用にする事における満足感や安心感は、昔のW140とベントレーの組み合わせを思うと考えられないくらいの満足感です。

2014年12月22日月曜日

E66 760Li トランスミッションの異常  ご臨終か?

中古外車を保有していて、1番嫌になるのは自分だけではなく、周りに迷惑をかけた時です。


この週末、両親の金婚式の旅行で、姫路のホテルに向かう途中、なんかミッションがギクシャクしだして、高速道路上で、トランスミッション オーバー ヒートという警告がでました。

そういえば、その日の朝、なかなかリアに入らなくておかしいなと思いましたが、鈍感な私はそこで気がつかずに、のんきに高速に乗ってしまいました。その日は、なんとなくアクセルとエンジンの反応がおかしく、停止時のキックダウンも違和感を感じました。


急いで、次のサービスエリアに入ってエンジンを切った所、エマージェンシーモードに入ったのか、
トランスミッションがドライブにもバックにも入らなくなってしまいました。


そこで、JAF に牽引してもらって一番近いBMW ディーラーに搬入し、なんとその場でリフトアップ、そしてミッションをチェックし、診断機につないだところ、トランスミッションの内部の損傷ではないかという話です。※その後メカトロニクスの異常というコードだと分かる。そこで、レンタカーに乗り換え、ホテルに到着したのは、予定を大きくオーバーして午後の九時前でした。

無事に家族旅行を終え、サービスセンターに引き取りに行きましたら、やはりトランスミッションがご臨終との事です。リビルドで100万、オーバーホールも可能ですが、値段は変わらないとの事です。

デルオートなどの、トランスミッション専門工事でやってもかなりかかりそうですから、今回は廃車になりそうな予感。。


ZF の6HPというタイプですが、1台目の760は3万キロ、今回は5万キロでご臨終です。しかし、1台目は同じ症状からバルブボディーのクリーニング、ソレノイドの交換、オイルパン、ストレーナー、ATFの交換、と調整で完治しました。

今回は、内部損傷の可能性も高いですが、前回と同じ様な作業で復活すれば儲けものでしょう。

オートマチックの専門の業者の人は、BMWの方針としてオートマオイル無交換は、やはり無理があるとの意見がほとんどです。私も、横着せずに購入後すぐに交換しておくべきでした。
そこで、前回と同じ工場「ガレージヨリタカ」さんに入庫させて、プロの診断を仰ごうと思います。


早速、月曜日に明石のBMWサービスセンターからレッカー車で、豊中市にあるガレージヨリタカに入庫しました。BMWのフロントの方には、何の連絡もなしにいきなり車を引き上げたのも、無言のクレームのつもりです。今回は、自動車保険のサービスで50kmまでは無料のでしたので、追加費用は5千円ほど。


早速、トランスミッションを開けてバルブボディーをチェックしたところ、ATFは真っ黒で粘度も無くなっていました。工場長も、こんな色のATFは初めてだとのこと。


トランスミッションのエマージェンシーモードをリセットした後は、とりあえずは普通に動作し、前進、後退とも問題なく、心配していたトランスミッションの内部の破損ではなさそう。しかし、このATFの色が物語るのは、やはり高速道路でかなり高温になっていたということ。内部のクラッチディスクなどはダメージを少なからず受けていると考えるべきでしょう。

今回の原因は、バルブボディのどこかでリークがあり、ミッションの内部でATF が循環しない事から、油温が異常に上がり警告が点き、エマージェンシーモードに入ったとの事。このトランスミッションは基本的には丈夫なので、異常を検知すると走行不可能になるので、内部破損に至るケースはほとんどないそうです。

ZFの6HPは、5シリーズ、7シリーズ、ジャガー、レンジローバーなどにも搭載されており、トラブルが数多く報告されています。ZFは、この6 HPから電気式の制御を取り入れ、大パワーを効率的に伝達し、省燃費も実現しました。しかし、トラブルが多いわりには、効率的なリペアの手法も普及しておらず、ユーザー泣かせのATのひとつです。BMWディーラーでは、リビルドに載せ替えが当たり前で保証期間を過ぎた場合は、財布には大きなダメージとなります。

今回のディーラーの対応には不満はありませんが、もし前回のオーバーホールの経験がなければ、廃車になっていたでしょう。

Automatic transmissionは、消耗品ではありません。ディーラーは、台数をこなして慣れてはいますが、本当のトラブルシューティング力はあまりないと思います。件のサービスセンターも、二十代らしき若手が大半で、てきぱき作業はしていますが、それだけです。

サービスフロントの責任者は、内部が破損している可能性が高く、リビルドミッションの交換以外の選択肢はないとの事。ロクに中身も見ず、診断機にあてても、はっきりした事はわからないのに、いい加減なものです。

ディーラーは、リビルド交換でも儲かるし、いっそ廃車にして、新車を売りつければ、こちらも儲かりますから、トランスミッションの故障はありがたい話なんでしょう。

BMWの方針として、エンジンオイル、オートマオイルは無交換ですが、日本の事情を考慮すればそれは非現実的なのは自明です。もしZFの6HP搭載している中古車を購入したら、真っ先にオートマチックオイルとオイルパン(ストレーナー一体型)を交換することをお勧めします。


では、修理後のインプレッション。


今回の修理でATFを二回も交換して、20リットルも使用し、真っ黒になったATFを全摘出しました。
さらに、バルブボディもオーバーホールし、圧力の低下の原因だったスリーブも交換、ストレーナー一体式のオイルパンも全効果です。


先週の水曜日に、修理から上がってまいりました。恐る恐る運転してみましたが、トランスミッションは全く正常に機能しており、修理前と比べて、シフトアップの際の滑らかさに脱帽です。

費用は、総額で20万円少々です。詳細はまた次回にでもご報告します。

2014年11月18日火曜日

CL600 ナビゲーションの取り付け  Part2








ナビの取り付けは、私の趣味とも言ってよいのだが、段取りを間違うと効率の悪いことこの上ない。今回は、詳細な工程表と必要な部品リストを作成して作業に臨んだが、やはり不慣れな作業に面すると、岩盤にぶち当たることもよくある。この季節は屋外で作業できるぎりぎりの時期にあたり、日の暮れも早いので効率よく作業しないと、いつまで経っても終わらないの注意しないといけない。

まず、電源の強化から。
オーディオテクニカのバッテリーから直接電源を引くケーブル&リレーのキットを引き込む。この作業を行うだけで、内蔵アンプでもかなり音がよくなるといわ
れている。


ケーブル関係を引き込むために、後席を外すのは必須。最初はやり方が分からないが、数をこなすと、どんな車も同じようなものであることがわかる。
一昔のナビゲーションやオーディオデッキは、配線が多くて大変だった。ちょっとめくっただけでこの有様。
サイドシルを通ってケーブルを全て取り除きます。
もう、むちゃくちゃな配線です。タコ足に次ぐタコ足で、わけ分かりません。。

2014年11月6日木曜日

CL600 ナビゲーションの取り付け  Part1

中古車を購入して必ず行うことは、油脂類、タイアの交換、そして内装の掃除と、オーディオ&ナビゲーションの装着である。

今回のCL600の場合は、思い切ってアルパインのBIGXシリーズの中でも巨大な9インチナビを装着しようと考えた。無謀にも思えたこの選択であるが、昨今の純正ナビゲーションのモニターのサイズは10インチ程度になっているので、やってやれないことは無い。





この色は、チェスナット(栗)という明るい色で、1DINの仕様にも戻せるように、ヤフオクにて同色のものをゲットしました。

 センターコンソールの脱着のやり方は、アルパインのHPに車種別にダウンロード可能であるが、実際に作業してみた結果、そこまで外さなくても脱着出来ます。では、最低限の箇所のみ解説します。
まず、灰皿の受け皿を外して、トルクスビットを外します。












その後、シフトレバーの根元の金具を回して、ノブを上に引っこ抜きます。その後、周囲のカバーを外します。
 カップホルダーのカバーを外して、その下にあるトルクスねじを外します。
結構分かりにくいですが、慣れたら数分で脱着可能です。

二箇所ねじで留まっています。これでコンソールは外れます。

この寸法で余分な部分をカットします。と言っても結構大変ですよ。。。

W215 CL600 DIYでタイア交換

先日、自宅ガレージにてCL600のタイア交換を行いました。

ヤフオクにて、次世代W216の純正の245 45 18 275 45 18にコンチネンタルpremium contact 九分山付のモノをゲットし、近所の日産ディーラーにて交換を依頼しましたが、はみ出した為に『お断り』されたため、自宅にてDIY交換したのです。

ジャッキは付属品で、トルクレンチは新しく購入し、145N.mらいで締め付けました。

さて、乗り味は?

前がオプションのAMG245 35 19275 35 19て、山も四分くらいでしたので、大幅に改善しました。



まさに、分厚いカーペットを滑るような、独特の感覚が強調され、静寂さも二割増という感じ。

やはり、コンチネンタルのタイヤは、ベンツには合いますね。前のDunlopのスポーツタイヤよりも、経年劣化を差し引いても、断然クオリティが高いです。

※ベンツにはタイヤは、何でも大丈夫ですが、()


最近は、760Liよりも、こっちばっかりです!

2014年10月13日月曜日

ベントレー ターボR  エアコン整備完了!!

諸事情で、先延ばしになっていたベントレー・ターボR 二号機のエアコンの修理が完了した。同時に行った、定期交換部品である、エンジンのVベルト5本も交換したことで、さらにエンジンからの異音は消滅した。現在のところ、ここを直さないといけないという箇所は皆無である。今から20年前の車でこのクオリティは自分で言うのも野暮であるが、今までの自分が経験したSZ系の車の中でも最上である。

今回の修理が長引いた経緯としては、1号機の売却に伴い納車前に様々な整備を行ったり、CL600の車検落ちの為に、整備が割り込んだり、、、そのために、私の車ばかりで整備工場の駐車場を占有するわけには行かず、交換部品を持ち込んで、実際に作業を再開したのは10/4(土)であった。

先に、高圧ホースのリペアは完了していたので、用意するものはエクスパンション・バルブ 51.0£(約8700円)とリキッドタンク (レシーバードライヤー)65.0£(約11200円)である。こちらは、Vベルト一式と一緒に英国の部品商であるFlying Sparesにてオーダーしておいた。明細はこちらである。


この年代のベントレーのエアコンに関しては、過去に三台中、三台ともエアコンは修理したので、個人としてはもっとも経験を積んでいると、ひそかに自負している。おおまかな症例は、過去の投稿をご参考にしていただくとして、日本において正規ディーラーにて修理したらどれだけかかるのかをここで検証したい。


では、SZ系のRR&Bのメンテナンスの教科書といえば、福野礼一郎氏の「極上中古車を作る方法」であるが、この中にもエアコンの修理に関する記述がある。

 これによると、高圧ホースは111,000円、エキパンが46,230円、リキッドタンクが70,100円とある。部品代で合計227,330円!!

英国から直輸入すると、エキパンは8700円、リキッドタンクは11200円、高圧ホースは、専門の業者に依頼するとおよそ9000円で、合計は28900円だ。厳密には、輸入にかかる送料や関税がかかるがわずかなものだ。およそ1/8の費用で済んでしまうのは、日本の輸入車の業界がいかに暴利をむさぼってきたかということだ。

このパーツ価格は、英国における純正品価格よりもディスカウントされているが、それでもあまりの価格差に驚く次第だ。





さて、次は工賃の比較を行う。上記の部品交換および真空引きおよびガスチャージ代金は、77500円になる。これが高いか安いかは判断は難しいが、ベントレーのエキパンやリキタンの場所はボンネット内にあり、メルセデスのようにダッシュボードを全バラシしないといけないような物ではない。


では私が依頼した作業の明細をお見せしよう。

全部で21600円と正規ディーラーのコーンズよりもかなり安い価格である。これはR12対応のエアコンガスを持ち込んでいることを考慮しても、工賃はやはり高いといわざるを得ない。

これは、ブレーキ・アキュムレーターやATオイル、クーラントなどの修理明細。


ベントレーの作業性は決して悪くは無く、ドイツ車のような合理性は無い代わりに、理詰めではないが、非常に実用的な考えで設計されており、非常に修理がしやすいのではないかと思う。また、部品そのものの品質が高いので、ジャガーのように部品を買えても直らないというようなあり地獄には無縁である。

反面、旧いモデルを何度も改良しながらモデルチェンジしたこともあり、理解に苦しむ設計がなされていることも確かである。高級車の舞台裏をのぞくと、「案外たいしたこと無いな」という気持ちになる時もままある。

しかし、ねじ一本に至るまで徹底的に施されたさび止めの鍍金や、見事なコノリーレザーの風合い、上品なラッカー塗装のボディワーク、そしてうっとりするようなウォールナットのパネル、、

これらは、ベンツでもBMWでも、他の車では決して味わえない世界である。

マニアックな話 ベントレーの内装クリップについて

ベントレードアの内張りを脱着を繰り返すと、内張りを固定する金具が駄目になってしまう。当然、そんなものは日本では売っていない。しかし、さすがはRR&B どんな細かいパーツでも変えるのがこの車のよさである。
                                            
英国のイントロカーから仕入れた内装のクリップ。新品ではなく中古品(Used Parts)
しかし、サンポールでさびを落としでなるとこのとおりかなり綺麗になる。